アイコン 中国天津港大爆発 二次被害恐れで荷揚げ停止 最大の原油備蓄基地もあり

スポンサード リンク

中国天津市の工業地帯で現地時間12日夜に起きた大爆発により、化学物質や原油を輸送するタンカーの港湾利用に支障が生じている。貿易や輸送関係者が13日明らかにした。
天津市は中国の戦略的石油備蓄の拠点であり、政府は備蓄を拡大中だった。
サムコ・ヨーロッパの保有する大型原油タンカーは、0715GMT(日本時間午後4時15分)ころ、港湾管理当局により荷揚げの中止を指示されたという。
乗組員は「当局によると、二次火災の危険がまだ残っているため、陸揚げを止めるように命じられた。すべての港湾活動を中止させたいようだ」と述べた。再開がいつになるかは不明だという。

別の港湾関係者は、すべての船舶輸送が中止されたと説明。「天津市の港湾地域における爆発で、化学タンカーや原油タンカーは現在、港への出入りができなくなっている」と述べた。

当爆発事故では14日午後現在、50人が死亡し、手当てを受けた人は701人にのぼっており、負傷者の中には重傷者もかなりいるという。まだ完全には鎮火もしていないという。
新華社通信は、爆発現場の近くの港で働いていた少なくとも数十人の行方が分からなくなっているとも伝えている。
また、爆発を起こした化学物質の倉庫の責任者や経営者は既に当局により拘束され、取調べを受けているという。
 以上、ロイター等
中国では2010年7月、大連港でパイプラインが大爆発を起こす事故もあっていた。そのときも港湾の荷揚げ作業は全面停止され、政府により情報も遮断され、国家の許可を受けた一方通行の情報しか流されなかった。

<有害物質シアン化ナトリウム流出・飛散>劇物
天津の爆発現場から有害物質が外部に流出したとみられることが判明したとわ報道されている。
爆発が起きた倉庫には、約7種類の化学物質が保管されていたとみられるが、一部の中国メディアは、このうち、「シアン化ナトリウムが爆発後に下水道から検出され、外部に流出しているとみられる」と報じた。また、別の中国メディアは、「空気中から発がん性物質が検出された」などとも伝えている。
一方で、13日に会見した地元当局は、どのような化学物質が工場に保管されていたかは、明らかにしなかった。中央政府が情報統制しているものと見られる。

<シアン化ナトリウム>
ヒトなど脊椎動物が、この物質を摂取するとシアン化物イオンがヘモグロビンの鉄イオンに配位して細胞呼吸を阻害し、さらには細菌以上の動物ミトコンドリアのシトクロム酸化酵素 (COX) 複合体と結合・封鎖し、電子伝達系を阻害することでATP生産量を低下させ細胞死を引き起こすとされる。この点で植物ミトコンドリアはシアン耐性経路であるAOX酵素 (alternative oxidase) を備えるため耐性を持つ。
毒物及び劇物取締法で毒物に指定されている。経口致死量は成人の場合 200~300 mg/人 と推定されている。
 


中国
既に一部清掃に入っているが、煙も見える。屈強なコンテナがブリキ製のようになっている。

[ 2015年8月14日 ]
スポンサード リンク

 

コメントをどうぞ

関連記事

  • この記事を見た人は以下も見ています
  •  
  • 同じカテゴリーの記事です。
  •   
スポンサード リンク
 
JCNET注目記事!
PR いま建設業界の求人が急増中、当サイトおすすめのワークポートが便利です。


PICK UP

↑トップへ