アイコン 2015年中国自動車市場(3)日系と独系・ドイツ

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<ドイツ系>
昨年、VWだけで368万台売った中国市場、だが、2015年になると一転している。
1、今年3月中国市場で大きな影響力を持つ国営中央テレビ(CCTV、外資たたきで有名)から、VWと日産が修理でボッタクリしていると批判された影響か(隠し撮りされた)、

2、中国におけるギルドのドイツ神話(ディーゼルダウンサイジングターボの優位性)が崩れたのか、(荒い・飛ばす人の実燃費は高い)

3、新テクノロジーエンジン、ディーゼルダウンサイジングエンジン、HV、PHVを織り交ぜた日系勢の新車攻勢にやられたのか、

4、中国ではSUV(7月までの累計で44.3%増)が伸びているが対応車種が少ないのか、
独勢は今年2月から前年割れとなり、それも月を追うごとに拡大、現在では工場やディーラーの在庫増により生産調整に入っている有様。それもここ数ヶ月、独系ディーラーは、一定台数を売れば報奨金が貰え、それ欲しさに大幅値引きしての販売台数となっている。
それでもVWは、中国での№1プレーヤーに間違いはないのだが・・・。
以上、

中国では経済低迷が確実となっており、既に高価格帯の販売台数が減り、中価格帯(400万円まで)と民族系の低価格帯(型は中型以下)が売れている。世界では原油安で燃料価格が大幅に安くなっているが、中国の場合は国家統制価格でさほど下がっていない。今後とも低燃費・性能・デザイン・型がよければ、中間層や若者に売れ、民族系もその価格(外資系と3~4割安い)の安さに売れる。それに、中国人は新車に飛びつく習性が極めて高く、売れ筋に陰りが出る前に中くらいのデザイン変更と少しだけの性能アップで販売していく必要もある。

中国では新エネ車が売れていると大騒ぎしているが、ナンバープレート取得が優先されることによるものであり、まだ月間2万台にも満たない。それもPHV主導、EVは2割にも満たない。トヨタ・ホンダではHVを新エネ車に認定させようと懸命に動いているが、日系ゆえになかなか認証されないのが実情。暫くすれば新型プリウスを登場させることから、その燃費次第ではその可能性は高い。また、PHVの新型プリウスαも登場させることになろう。

懸念されるのは、ドイツのメルケル首相と習主席との仲が非常に良いこと。このまま日本車が売れ続ければ、これ以上に反日策動は採らずとも意図的にCCTVで日系車全般をヤリ玉に挙げる可能性がある。意に反するならば出る釘を打つ何でもありの中国政権との心構えも必要か。
その兆候として、日系ブランドはディーラーマージンが極端に少ないと報じている。最近は、ほかの外資系は売れておらず、在庫処理からマージン率を高めて売らせている可能性もある。何も問題にすることでもないだろう。

2015年 中国乗用車販売状況の日独
 
日系
独系
乗用車
全体
2013年
293.06
337.25
1,792.89
2,198.41
15.3%
18.0%
15.7%
13.9%
2014年
309.52
394.09
1,970.06
2,349.19
5.6%
16.9%
9.9%
6.9%
15/1
24.35
44.62
203.8
231.96
-3.1%
12.3%
10.4%
7.6%
2月
14.76
30.42
139.67
159.33
-16.0%
-0.8%
6.4%
-0.2%
3月
26.21
33.34
187.04
224.06
-0.1%
-3.4%
9.4%
3.3%
4月
27.48
31.09
166.88
199.45
5.4%
-9.6%
3.7%
-0.5%
5月
28.78
30.76
160.93
190.38
14.1%
-9.9%
1.2%
-0.4%
6月
29.24
28.56
151.14
180.31
8.3%
-11.5%
-3.4%
-2.3%
7月
25.66
24.57
126.86
150.30
22.4%
-20.6%
-6.6%
-7.1%
累計
176.49
223.35
1,136.42
1,335.33
4.9%
-5.6%
3.4%
0.4%
・乗用車での比較(全体は商用車含)資料はマークラインズ。6月・7月と日系車が独車を押さえてきている。

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毛沢東

[ 2015年9月 9日 ]
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