アイコン 「2015 世界の都市総合力ランキング」/都市戦略研究所 東京4位、福岡35位

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森記念財団の都市戦略研究所が発表した「2015年 世界の都市総合力ランキング」(GPCI 、Global Power City Index,)は、地球規模で展開される都市間競争下において、より魅力的でクリイティブな人々や企業を世界中から惹きつける、いわば都市の“磁力”こそ が「都市の総合力」であるとの観点に立ち、世界の主要都市の総合力を評価し、順位付けしたものである。世界を代表する主要40都市を選定し、都市の力を表 す6分野(「経済」「研究・開発」「文化・交流」「居住」「環境」「交通・アクセス」)における70の指標に基づいて評価を行った。

2015年は次のとおりとなった。
1位、ロンドンは2012年以降、総合ランキング1位を維持している。居住、環境以外は全て3位以内に入っており、総合力が非常に高い都市であるといえ る。ロンドンは、2012年のオリンピックに向けた都市整備や文化イベントの開催等により、その都市総合力を大きく伸ばした。

2位、ニューヨークは2012年に総合ランキング1位の座をロンドンに明け渡して以降、4年連続で2位を維持している。研究・開発や文化・交流、経済はそれぞれ3位以内に入っているものの、居住や環境、交通・アクセスの評価が低い。

3位、パリは2008年から継続して総合ランキング3位を維持してきた。トップ4都市の中では経済は最も弱いが、居住、交通・アクセス、文化・交流、研究・開発はそれぞれ5位以内と、安定的な強さをみせている。

4位、東京は総合ランキングでは、最初のGPCIの発表(2008)以降、4位を維持している。アジア1位の座は堅持しているが、トップ3都市と比べると文化・交流や交通・アクセスが弱みとなっている。
<調査項目別では>
経済:東京(1位)、ロンドン(2位)、ニューヨーク(3位)が、 「市場の規模」 や 「ビジネスの容易性」で高スコアを得て、上位にランクインした。<優秀な人材の確保の容易性>では、北米の各都市、ロンドン、シンガポールといった英語圏の都市が優れた評価を得ている。

研究・開発:ニューヨーク(1位)がスコアで突出しており、これに東京、ロンドン、ロサンゼルスが続いている。ロサンゼルス(4位)には、カリフォルニア工科大学など世界有数の教育機関が所在し、<世界トップ200大学>、<主要科学技術賞受賞者数>、<研究者数>、<研究開発費>で高い評価を得ている。

文化・交流:文化・交流のトップ5都市は、ロンドン、ニューヨーク、パリ、シンガポール、東京の順となった。ロンドン(1位)は、全ての指標で高評価を得ており、2位以下の都市を大きく引き離している。
居住:経済や文化・交流で上位に位置しているロンドン、ニューヨーク、東京は、居住での順位は相対的に低い。これは、経済や文化機能が都市に集積しているため、<賃貸住宅平均賃料>や<物価水準>といった「居住コスト」が高くなり、居住のスコアを下げているからである。パリは、「居住コスト」がそれほど高くなく、昨年同様1位となった。

環境:上位5位はすべてヨーロッパの都市(ジュネーブ、フランクフルト、ストックホルム、チューリッヒ、ウィーン)が占める。<CO2排出量>や<リサイクル率>、<再生可能エネルギーの比率>で高い評価を得ており、環境政策の先進性がうかがえる。

交通・アクセス:最初のGPCI発表(2008)以降、交通・アクセスではロンドンとパリが首位を争ってきたが、今年はパリが1位となった。これは、<人口当たり交通事故死亡者数の増加>など、ロンドンの評価が全体的に下がったためである。

 

ランキング
 

[ 2015年10月16日 ]
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