アイコン 韓国経済 サムスンがデジカメ撤退へ

スポンサード リンク

韓国メディアは9月にサムスンのカメラ事業大幅縮小の方針を伝えた。今年2月を最後に新機種の発売はなく、撤退も視野に入れて検討しているという。
デジタルカメラ市場は日本が強く、アンドロイドOS搭載など新機軸を打ち出してきたサムスンも牙城を崩せなかった。

韓国の報道紙は、サムスンがデジカメを当初販売開始した時には、絶賛する記事を書きたてた。しかし、現実には撤退。それほど、カメラの世界市場は、高価になるほど信用・信頼も重んじられ、新たなる事業参入が難しい領域でもある。

サムスンにしても利益を弄び何でもかんでもやっても経営資源が分散するだけで、何事も失敗することになる。
ただ、デジカメ市場もいまやスマホの画素数が凌駕しているスマホが多くなり、コンパクトカメラの需要は減少の一途を辿っている。
だが、一眼レフ市場は、その専門的な技術量からして、スマホの追随には逆に水をあけているのが実情だろう。

それでも韓国紙は、一眼レフ市場さえ数年後には危機に陥っているかもしれないと、サムスンが撤退しなかった場合、到底書かないようなことを平気で掲載する。根性が腐った偏見的なものの見方しかできないようだ。(早く日本企業は衰退せよといわんばかりの記事の書き方だが、韓国の主力輸出品であるスマホ含む電子製品は、日本の電子部品がなければ製品化できないのが現実だというのに・・・。内製率、純国産比率を調べろといいたい)

すでにデジカメ市場はスマホに淘汰される部分は淘汰されてきた。今のニーズはもっと奥が深いところにあるということが理解できないようだ。

時計にしてもスマホがあれば必要ないにもかかわらず、カシオの時計が売れるのはなぜなのかも韓国の記者たちには到底理解できないのだろう。
そうしたサムスンの足元さえ、中核事業のスマホでさえ中国では淘汰されようとしている現実の方を危惧した方が懸命なのではないだろうか。

日本の技術者たちやアップルから取得した技術も、開発の基礎技術がなくては自己発展には限界が見えてくる。アップルの成功はオリジナリティがあるからこそ、プレミアム市場だけでも巨額の利益を上げていることで一目瞭然だろう。GEが過去推進した市場占有率№1領域でも、今の世は3年・5年単位で見れば生き残るかも不明な時代となっている。
さらに、市場占有率だけで世界一だと豪語したところで、造船のように赤字を乱発し、極端に縮小した市場で1番だと喜び勇んでも、ドッグが遊び、人減らしするようでは何が1番で喜べるのか理解に苦しむ。
半導体でもDRAMはサムスンとSKが世界で8割のシェアを持つというが、1年も経たず、価格は半額以下になっている。それほど、両社の生産工場が巨大化し、生産量が拡大し続けなければならなくなり、需要と供給のバランスを自ら崩しているともいえる。その半導体さえ、最大の需要国である中国は、利益率の高いNANDでなりふり構わぬ中国の国営巨大企業が参入してくる。

現代自動車も「ジェネシス」をトヨタのレクサスのように高級車の別ブランドにするとし、新型モデルのジェネシス「G90(韓国ではEQ900)」を発表した。ところが、そのG90のデザインをめぐり米国では、「ヘッドライトはBMW、フロントグリルはアウディ、ルーフラインはメルセデス・ベンツからコピーしたものだ」と指摘されている。

どんな企業でもオリジナリティな分野を自己開発しない限り、生産分野が、狭少巨大企業では、安さだけでは落陽も近いものになる。何故なら、単一事業体の中国勢が竹の子のような勢いで、スマホでも自動車でも伸びていることにある。彼らが利益を蓄積すれば、世界へ向け安い製品の販売を仕掛けてくる。その第一ターゲットになるのはどういうメーカーかいわずと知れたものだ。

韓国紙は、政治記事は好きにように反日で貫徹したとしても、製品・商品については話は別だ。世界共通の信用・信頼がなければ淘汰される。
韓国勢がどれほど優秀か不知だが、韓国紙が自国産品を最大限賞賛し続けても、それは近視眼的なものの見方、5年後10年後に問われるものとなる。報道機関は、常に世界的価値基準により客観的に物を見ることが必要だ。

サムスン カメラ

[ 2015年11月16日 ]
スポンサード リンク

 

コメントをどうぞ

関連記事

  • この記事を見た人は以下も見ています
  •  
  • 同じカテゴリーの記事です。
  •   
スポンサード リンク
 
JCNET注目記事!
PR いま建設業界の求人が急増中、当サイトおすすめのワークポートが便利です。


PICK UP


PICK UP - 倒産

↑トップへ