アイコン VW排ガス不正 アメリカで1千ドルの金券配布 問題車購入顧客に

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フォルクスワーゲン(VW)は9日、不正なソフトウエアを搭載したディーゼル車を巡って損害賠償を求める訴えが相次ぐなか、アメリカの顧客に1千ドル(約12万円)分の金券を配布すると発表した。
しかし、訴訟を封じ込めるねらいがあるなどと批判の声が上がっているという。

対象となるのは、今年9月に問題が初めて発覚した排気量2000ccのディーゼル車で、アメリカでは50万台近く販売されている。
配られる金券1000ドルのうち500ドル分はどの店でも使えるが、残りはフォルクスワーゲンの販売店でしか使えないという。

ア メリカでは、問題車の購入者が、車の価値が損なわれたなどとして各地の裁判所で損害賠償を求める訴えを起こしていて、金券の配布によって会社への不満を和 らげるねらいがあるものとみられ、アメリカ法人のホルン社長は「今回の対応は顧客の信頼回復に向けた第一歩だ」と話している。

一方、この問題を追及しているアメリカ議会の一部の議員は、金額が不十分なうえ、金券を渡すことで訴訟を封じ込めるねらいがあるなどと厳しく批判している。

 

[ 2015年11月10日 ]
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