アイコン 化血研に対し業務改善命令へ 血液製剤に未承認添加物 不正40年間 虚偽製造記録

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熊本の製薬会社の化学及血清療法研究所(化血研)の血液製剤が、国の承認を受けずに特定の成分を添加するなど、国が認めた内容とは異なる方法で製造されていたことが会社側の調査などで分かったと報道されている。
一部の工程では不正は約40年前から行われていたということで、厚労省は近く、会社に対し立入検査を行ったうえで業務改善命令を出す方針。

今年5月の国の検査などで、会社が販売する12種類の血液製剤について、国の承認を受けずに「ヘパリン」という血液を固まりにくくする成分を添加、また、薬品に熱を加える時間を変更するなど、約30工程が認可された内容とは異なる方法で、製造されていたことが分かったという。一部の工程での不正は、約40年前に始まり、幹部の指示で虚偽の製造記録が作られるなど、発覚を免れる行為も行われていたという。

こうしたことから、厚労省は、血液製剤の「ノバクトM静注用500単位/1000単位/2000単位」の出荷を停止させていた。ただ、11月2日、厚労省は例外的に再出荷が認可していた。

この問題で健康被害などは報告されていないが、厚労省は長期間にわたって不正が繰り返され、組織的に隠蔽を図ったとして医薬品医療機器法に基づいて、近く会社に対し立入検査を行ったうえで業務改善命令を出す方針を決めた。
化 血研は、インフルエンザワクチンの国内シェアの約3割を製造する製薬会社で、今回の問題について、すでに承認された内容を変更する手続きには時間がかか り、出荷への影響を避けようと行わなかった。医療現場を混乱させてしまい、申し訳なく思う。再発防止に全力で取り組んでいきたいとしている。
 以上、

同社は「『狡兎三窟』、主に三分野の生物学的医薬品を製造。一つがインフルエンザや日本脳炎などの人体用ワクチン、二つ目が免疫グロブリンやアルブミンなどの血漿分画製剤、三つ目が鶏、豚などの動物用ワクチン」。
 業務改善命令だけとは、厚労省や厚生議員に対してワクチン投与も効いているようだ。

 

法人名
一般財団法人 化学及血清療法研究所
本所所在地
熊本市北区大窪1丁目6番1号
代表者
理事長・所長 宮本誠二
設立
1945年(昭和20年)12月26日
売上高
475億円(平成27年3月期)
従業員数
1,927
事業内容
ワクチン・血漿分画製剤など生物学的医薬品の研究・開発・製造・供給
主な製品
・人体用ワクチン(インフルエンザ、日本脳炎、DPT-IPV、ビームゲン等)
・血漿分画製剤(ベニロン、ボルヒール等)
・動物用ワクチン(オイルバックス、ART2等)
グループ
学校法人銀杏学園・熊本保健科学大学
城南病院
 
 
<化血研菊池研究所>
<化血研菊池研究所>

 
[ 2015年12月 2日 ]
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