アイコン エゴマ成分「ルテオリン」にがん抑制効果 名古屋市立大の内木綾助教らの研究グループ

スポンサード リンク
 

名古屋市立大の内木綾助教らの研究グループは、エゴマに含まれる成分が非アルコール性脂肪肝炎(NASH)や、それに伴う肝細胞のがん化を抑制することを、ラットの実験で発見し、英科学誌電子版に22日発表した。

 高脂肪、高カロリーの食品摂取といった食習慣の変化などにより、アルコールをそれほど飲まないのに脂肪肝や肝硬変につながるNASHが増えている。
 NASHの発症や進行は、老化などに伴う肝細胞の酸化が関わっていることが分かっており、研究グループは、エゴマの種に多く含まれ、抗酸化作用が強い「ルテオリン」が予防に効くと考えた。
 まず、遺伝子操作でがんになりやすくした「老化ラット」を作成。NASHを引き起こす餌を3ヶ月間食べたラットと、この餌にルテオリンを加えたものを同じ期間食べたラットを比較すると、ルテオリンを摂取した方は、NASHの進行が20~30%遅かった。
 また、摂取していないものに比べ、がん化の可能性がある細胞が半分程度しかないことも判明したという。

日本肝臓学会によると、国内患者数は推定200万人で、肝がんの新たなリスク要因とされ、エゴマによる予防効果が期待されるという。
以上、

 

エゴマに含まれる「αリノレン酸(アルファリノレン酸)」を食べると、EPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)に変化する。
一方、多くの植物油にある「リノール酸(n6系脂肪酸)」を摂りすぎると、体内がアラキドン酸で飽和され、アラキドン酸由来のエイコサノイドが過剰に生成されやすくなる。エイコサノイドの生成過剰は、多くの慢性炎症性疾患の悪化や発症率の増加の原因となり、さらには肺癌、乳癌、大腸癌、前立腺癌、膵臓癌などの欧米型癌発症率の増加を促すと言われている。
その弊害をエゴマ成分の「αリノレン酸(アルファリノレン酸)」が抑制するといわれているが、はっきりしたことはわかっていなかった。
 以上、
エゴマは日本でも採れるが、大量産地である韓国では、日本のこれまでのエゴマ報道に、輸出が急増し急騰している。
エゴマ人気もいつまで続くのだろうか。
これまで、何に効く、これに効くと立証?されてきた数々の植物・食品・成分を合わせ、予防のために処方すれば、がんなどの病気はいっさい発生しないと思われるのだが・・・現実は・・・。
先般は、米油やヤシ油が健康に良いと報道されていた。
ただ、すべて過剰摂取は問題のようだが・・・。

<ルテオリン>
ルテオリンは、シクンシ科のミロバランで見られる。
成分は葉に多いが、外皮や樹皮、シャジクソウ属の花、ブタクサ属の花粉でも見られる。また、サルビア・トメントーサの花からも単離されている。
セロリ、ブロッコリー、ピーマン、パセリ、タイム、タンポポ、シソ(エゴマはシソ科)、カモミール、ニンジン、オリーブオイル、ペパーミント、ローズマリー、ネーブルオレンジ、オレガノ等の食用植物にも含まれている。またヤシの仲間のAiphanes horridaの種子でも見られるという。

薬理作用は、予備的な実験結果により、ルテオリンは、抗酸化物質活性、炭化水素代謝の促進、免疫系の調整、2型糖尿病の治療等の作用を持つ可能性が示されており、他にも多くの臨床応用について研究中で、不明な点が多い。
ただ、ある動物実験では、吐き気、嘔吐、胃酸の過分泌等の消化器系の副作用が生じることがあることが示されている。
 

[ 2015年10月23日 ]
スポンサード リンク
 

 

コメントをどうぞ

関連記事

  • この記事を見た人は以下も見ています
  •  
  • 同じカテゴリーの記事です。
  •   
スポンサード リンク
 
JCNET注目記事!
PR いま建設業界の求人が急増中、当サイトおすすめのワークポートが便利です。


PICK UP


PICK UP - 倒産

↑トップへ