アイコン 東芝メディカル 富士フイルムへ売却か 東芝と深い関係あり

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東芝内で100年の業暦を誇るヘルスケア部門を担当する東芝メディカルシステムズは、東芝の全額出資子会社。

東芝メディカルシステムズは、X線CT装置やMRIなどの医療用画像診断装置や診断システムを主力に医療情報システムへ展開している。従業員数は約1万人。東芝グループで、唯一利益を出している事業会社でもある。平成27年3月期の売上高は前期比8.1%増の4107億円、営業利益は同43.7%増の286億円を計上している。
 
東芝は、秘蔵っ子中の秘蔵っ子の東芝メディカルの売却方針を明らかにしている。
室町正志社長は記者会見で「少なくとも50%以上、場合によっては100%の株式売却も考えると述べている。
(もう東芝はダメだろう。ただ、インドの新規原発はウエスチングハウス社製の導入が濃厚というニュースも入っている。利益が取れているのか知らないが、韓国が中東UAEから超格安で受注した原発も、原子炉の核心部分を東芝が請け負っている)
<富士フイルムが買収?>
東芝メディカルシステムズは、富士フイルムとのつながりが深すぎる。
1、以前から関係している
内視鏡製品の国内販売合弁会社であるフジノン東芝ESシステム(出資構成:富士フイルム60%、東芝メディカル40%、以下FTS)の東芝メディカルが保有する全株式を、2009年3月末に富士フイルムに譲渡している。
2、メイン銀行も同じ
また、富士フイルムの社外取締役には、三井住友銀行の会長が就任している。
東芝のメインバンクも三井住友銀行だ。(東芝が今回の不正処理問題で計5000億円の融資枠設定=コミットメントラインを打診したのは、三井住友銀行とみずほ銀行および三井住友信託銀行の3行)
 
富士フイルムは、医療分野へシフトしており、先のエボラ出血熱ワクチン「アビガン」(傘下の富山化学製)でも、世界にその名を轟かせた。
医療機器でも内視鏡のシェアは、オリンパスに大きく落ちるものの次ぐシェアを有している。
 
<富士フイルムの医療・医薬関連会社>薬剤系、画像・フイルム系、医療機器系に分かれている
1、医薬品の製造販売・受託生産・研究開発富山化学工業(株)(富士66%、大正製薬34%出資会社)
2、富士フイルムオプティクス(株)(従業員1949名)は、光学レンズ製品内視鏡を製造している。 
3、iPS細胞・iPS細胞由来分化誘導細胞の開発・製造・販売セルラー・ダイナミクス・インターナショナル・ジャパン(株)
4、医薬品の研究開発、製造、販売、および輸出入富士フイルムファーマ(株)
5、写真用有機合成薬品、医薬品原薬・中間体、情報電子材料、染料中間体の開発、製造および販売の富士フイルムファインケミカルズ(株)
6、写真感光材料、インスタントフィルム、印刷用製版材料、タッチパネル用フィルム、体外診断薬、化粧品・サプリメント材料製造の富士フイルムフォトマニュファクチャリング(株)
7、医療用、写真用、印刷用、理化学用、情報システム機器 他の製造および精密部品加工の富士フイルムテクノプロダクツ(株)
8、医療診断用製品の販売富士フイルムメディカル(株)
9、バイオシミラー医薬品の開発・製造・販売協和キリン富士フイルムバイオロジクス(株)
10、再生医療製品および関連製品の開発・製造・販売の(株)ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング
などがある。
 
<富士フイルムHDにおける平成27年3月期のメディカルシステム事業と医薬品事業の状況>
平成27年3月期における医療・医薬関係事業は、インフォメーション ソリューション部門として統括されており、当部門には、ットパネディスプレイ材料事業、メディカルシステム事業、電子材料事業などが含まれている。
売上高は前期比2.1%増の9,536億円(全売上高構成比率38.2%)、営業利益は前期比11.3%増の812億円となっている。
 
<メディカルシステム事業>
 医療ITシステムや超音波診断装置などの販売が好調に推移し、売上が増加した。医療機器分野では、低価格・小型デジタルX線画像診断装置「FCR PRIMA」シリーズの販売が新興国などの海外を中心に、DR方式・カセッテ型デジタルX線画像診断装置「CALNEO」シリーズの販売が国内を中心に、それぞれ堅調に推移した。医療IT分野では、医療情報統合による診療支援のため、医用画像情報システム(PACS)を中心に診療分野での事業拡大を進めている。
当社グループのPACS「SYNAPSE」は、国内で引き続きトップシェアを維持している。内視鏡分野では、新高画質電子内視鏡や新世代内視鏡システム「LASEREO」などの販売も堅調に推移している。平成27年2月には、スコープ先端部外径7.5mmを実現したことにより、検査時の患者の身体的負担を軽減するダブルバルーン小腸内視鏡
「EN-580XP」を国内で発売した。
超音波診断装置分野では、ハイエンド超音波画像診断装置「X-Porte」の販売が北米を中心に好調に推移した。また、FUJIFILM SonoSite, Inc.を含め、当社グループの技術を結集して開発した携帯型超音波画像診断装置「FUJIFILM FC1」の販売を強化している。
 
<医薬品事業>
 国内の抗菌薬市場全体が低調であったものの、バイオ医薬品受託製造の販売が堅調に推移し、事業全体で売上は前期並みとなった。平成26年12月にワクチン製造に強みを持つ米国Kalon Biotherapeutics, LLCを当社グループに加え、バイオ医薬品事業のさらなる拡大を図っていく。
研究開発においては、アルツハイマー型認知症治療剤「T-817MA」の臨床第Ⅱ相試験を国内及び米国で実施しており、米国では全米最大のアルツハイマー型認知症の研究機関であるAlzheimer's Disease Cooperative Studyと共同で治験を進めている。
さらに、再発・難治性骨髄異形成症候群(MDS)治療剤「FF-10501」の臨床第Ⅰ相試験を米国テキサス州立大学 MDアンダーソンがんセンターで開始したほか、マクロライド系抗菌剤「T-4288」の臨床第Ⅱ相試験を国内で開始するなど、着実にパイプラインの開発を推進している。
以上、
 
光学分野の将来の伸びは限られており、医療分野の市場拡大は続くことから、富士フイルムが購入する可能性はかなり高い。自己資本も2兆2千億円ある富士フイルムだ。
 
 
富士フイルムHDの業績と予想
連結/百万円
2014年3月期
2015年3月期
今期予想
会計方式
SEC
SEC
SEC
売上高
2,439,953
2,492,605
2,580,000
営業利益
140,808
172,398
190,000
  営業利益率
5.8%
6.9%
    7.4%
経常利益
157,154
197,102
190,000
当期利益
80,996
118,553
120,000
総資産
3,226,969
3,556,569
 
自己資本
2,020,639
2,232,714
 
資本金
40,363
40,363
 
有利子負債
359,699
349,689
 
自己資本比率
62.6%
62.8%
 
 
 
[ 2015年12月28日 ]
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