アイコン 中国の原油輸入量 12月9.3%増、2015年は8.8%増  安価輸出で喜べない

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中国税関総署は1月15日、2015年の原油輸入状況について発表した。
 中国の12月の原油輸入量は、前年同月比9.3%増の3319トンとなった。
 また、1月~12月の原油輸入量は、前年比8.8%増の3億3550万トンに達している。
 ただし、2015年1月~12月の原油輸入額は、原油価格安から前年比で▲40.5%の大幅減少を示し、8333万元(約14兆9221億円)にとどまっている。
 2015年、中国の原油輸入量は、原油価格下落の影響を受けて過去最大となっている。
以上、

 当輸入原油は精製され、経済低迷の中国から溢れ出し、石油類が東南アジアはじめ世界に向け輸出されている。その価格は、どこの精製会社より安く、国際市場価格の暴落を招いている。鉄鋼製品も世界で同じことが起きている。
 鉄鋼も石油類も一番打撃を受けているのは、中国とFTAを12月提携した韓国でもある。今年も大量に安価な鉄鋼品や石油類が韓国に輸入されるものと見られる。
 中国相手のFTAは、中国の景気が良好な場合は機能しようが、中国経済低迷下では、中国市場であぶれた製品群が大量にFTA相手国に流入するおそれがある。

 中国が大量に輸入すれば、原油価格の下落に歯止めができようが、現実には中国から大量に石油類が輸出され、他国の原油消費と石油類の加工生産量が減少しており、決して喜べない。

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[ 2016年1月18日 ]

 

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