アイコン 中国武器輸出世界第3位 中国脅威にアジアの武器輸入急増 上位10ヶ国中6ヶ国 

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スウェーデンのストックホルム国際平和研究所(SIPRI)が2月22日に発表した最新の報告書によると、中国は2011~15年に世界3位の武器輸出国となり、輸出量は2006~10年より9割弱増加した。また中国の武器輸入は▲25%減少している。

専門家は、中国は国産武器への自信を深めており、10年前より先進的な武器を生産していると分析した。
米ウォール・ストリート・ジャーナルは、報告書の世界武器輸入上位10ヶ国のうち、豪・アジアから6ヶ国がランクインしたと報じた。

SIPRI によると、中国と国境問題を抱えるインドが世界の輸入量全体の14.0%、中国4.7%、オーストラリア3.6%、インドと国境と宗教問題を抱えるパキス タン3.3%、中国から西沙諸島を奪われたベトナム2.9%、どっちつかずの韓国2.6%の順となっており、豪+アジア地域の輸入量が全体の46%を占め ているとしている。

<ベトナムの武器輸入拡大顕著>
中国と領土をめぐる係争を抱えるベトナムには、武器輸出入で注目すべき変化があったと報じられている。
ベトナムは、中国と西沙諸島と南沙諸島の領有権問題を抱え、ベトナム沖の油田開発も中国の圧力で開発できない状態に陥っており、前5年間の43位から当5年間では8位の武器輸入国となっている。ベトナムは、フィリピンなどの関連国よりも、目立った動きを見せている。
SIPRIのウェゼマン上級研究員は、「ベトナムの武器輸入は明らかに、中国の南シナ海における活動に対する反応だ」と指摘している。

<武器輸出国は米⇒ロシア→中国>
SIPRIが発表したデータは、2011~15年の各国の主要通常兵器・軍事装備の供給に基づくもの。全体的に見ると、世界の主要通常兵器の供給は、この5年間で前の5年間より14%増加した。
うち、米国は世界の武器輸出量の33%、ロシアは25%を占めた。上位5ヶ国は世界の武器輸出量の74%を占めている。

英BBCは、中国の武器輸入量は▲25%減少しているが、これは中国が国産武器への自信を深めている(まだ重大な弱点が残されているが)ことを意味すると報じた。
報告書は、中国は依然として、大型輸送機、ヘリ、及び航空機、自動車、船舶に搭載するエンジンを輸入する必要があると指摘した。
 
米国の通常兵器輸出量は当5年間で前5年から27%、ロシアは28%増加した。
AFP通信によると、米国は近年少なくとも96ヶ国に武器を輸出しており、600機以上のF-35戦闘機など、大量の武器輸出の注文を受けている。
中東諸国は、米国にとって最大の輸出先で、武器輸出の41%を占めている。ロシアの武器の主な輸出先はインド(39%)、中国(11%)、ベトナム(11%)。
アジア・オセアニア諸国の2011~15年の武器調達は、ロシア製武器の輸出量の約68%を占めた。
以上、外国報道等+ SIPRI参照

<米国の軍需産業はホクホク>
 武器輸出国の軍需産業は、こうした増加にホクホク、それもイラク・シリア、アフリカで内戦が続き、その武器は大量の死をもたらし、1千万人ともされる難民を作り出している。一方で、こうした最大の武器消費地が形成されており、世界の軍需産業は成長が確約され、経営者たちはニコニコホクホク状態。

<アメリカの国内事情>
 米国では連射型の市販銃使用による凶悪犯罪が多発、そのたびに銃がバカ売れし、今では6歳の幼児でも使える銃(ピンク色の超軽量銃)まで市販されている。全米ライフル協会は、銃・武器産業から巨額の献金を受け、全米一裕福な団体として知られ、連射型のライフルの販売禁止を謳うオバマ大統領に対して、議会へのロビー活動を活発化させている。

<中国の戦略>
 経済優先ばかりに意が動かしたオバマの中国に対する軍事政策の失敗は、中国による東シナ海の防空識別権設定をわざわざ中国訪問までして黙認したことがすべて、今の南沙諸島埋め立て空港完成、レーダー基地設置に至っている。当然、埋立地は西沙諸島のように軍基地に使用し、グアム米空軍基地や米空母艦隊を睨むミサイルを配備することになる。米軍の南シナ海からの排除。そのためにも南沙諸島では同時に7ヶ所も埋め立てている。
中国の欧州へ至る一帯一路戦略、一帯はシーレーンを意味し、その基点を海南島、ミサイルを配備した西沙諸島どころか南沙諸島にすべく、既成事実を積み重ねている。
SIPRI-HP
http://www.sipri.org/media/pressreleases/2016/at-feb-2016

[ 2016年2月24日 ]
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