世界最強のステルス戦闘機F２２（通称・ラプター）は、２０１０年に１０機、海外で初めて嘉手納基地に配備された。その攻撃能力は、レーダーに捕捉されず核攻撃も可能。

　F２２は、２００５年に実戦配備された。翌年に米アラスカ州で実施された模擬空中戦では、１機のF２２でF１５、F１６、F18など米軍の主力戦闘機144機を撃墜した。そうした圧倒的な戦闘能力はレーダーに捕捉されないステルス性能から生まれている。
ミサイル、爆弾などを機体内に収容し、特殊塗料でレーダーによる探知を避ける。

F２２が敵のレーダーの表示される際の大きさは、ハチやカブトムシがレーダーに映る場合と同程度だという。
　F２２に搭載されたAPG77アクティブ電子走査アレイ（AESA）レーダーは、250キロメートル先の敵機を探知可能。
また、F２２は核兵器の搭載が可能で、有事に敵の中枢に核攻撃も可能となっている(こわっ)。東アジアで有事の際は、核攻撃が可能な米戦闘爆撃機B２やB５２は、グアムから出撃する。その点をカバーするためF２２は嘉手納基地に陣取る。
F２２はすぐ中国が真似ることから海外販売されていない。