アイコン 中国 香港との貿易は資金の出し入れ口か

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中国からかつてないほど急速なペースで資金が流出している。昨年の外貨準備高は▲5130億ドル 減って3兆3300億ドルと、20年にわたる外貨準備の増大の流れが逆転した。これまでの通貨高と高成長、相対的に高い金利水準が相まって、海外投資家の 資金を引き寄せていたモデルが崩れている。同じ理由から中国企業は、海外での借り入れを積極化した。これが人民元の下げ圧力となり、金融市場を動揺させ、 さらなる資金流出を促している。

そうした中、中国では香港からの輸入が1月急増し、中国本土外に資金を移すため貿易インボイス(送り状)が操作されているとの懸念があらためて浮上した。
15日発表された中国の貿易統計によれば、1月の輸入全体では前年同月比▲18.8%減、他の主要貿易相手からの輸入も減ったにもかかわらず、香港から本土への輸出(=中国の輸入)は同108%増となった。

マッコーリー・セキュリティーズの中国経済担当責任者、胡偉俊氏は「貿易取引偽装の可能性が非常に高く、それが香港からの輸入急増の主因だ」と述べた。インボイスを水増しすることで企業や個人は中国の資本規制に触れることなく、資金を本土から移すことができる。
以上、ブルームバーグほか参照

以前は、シャドーバンキング資金が中国から香港へ、実態を伴わないインボイス(送り状)だけの輸出により、資金が中国へ還流し、中央政府がいくら不動産規制してもなかなかバブルは沈静化しなかった。こうしたことから、海外からも問題視され、中央政府は輸出を厳格化するよう通達を出した。2014年当時、高利で貸し付けされるシャドーバンキング資金は200兆円ともされており、その資金の引き上げが現在行われているとしたら、中国経済の低迷は極めて深刻な状況に今後とも陥る可能性がある。

また、中国では、通貨安や中国経済の不安、政府の金融統制から、香港からのインボイス(送り状)が操作され、資金が香港へ逆流、中国からの資金流出が止まらなくなっている。


  2月15日、1週間の春節休暇だった上海証券市場、先週の1週間、欧米日は深刻な株価下落にさいなまれていたが、どこ吹く風かとばかりに、先週末のNYダウ、15日の東証の大幅上昇だけを受け、ほとんど変わらずだった。
15日上海総合指数は前日比▲0.63%安、▲14.30P安の2746.20Pだった。上海がほとんど変わらなかったことから東証株価も上値を追い続けたともいえる。

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[ 2016年2月16日 ]

 

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