アイコン がん細胞狙い撃ち放射線治療「ホウ素中性子捕捉療法」(BNCT)

スポンサード リンク
 

がん細胞だけを狙い撃ちする放射線治療「ホウ素中性子捕捉療法」(BNCT)を行う新開発の医療機器が、国立がん研究センター中央病院(東京)内に完成し、報道陣に公開された。
実用化に向け、来年度末から悪性黒色腫(メラノーマ)などの臨床試験(治験)を始める方針。
 BNCTは、がんに集まるホウ素の薬剤を患者に点滴した後、中性子線を照射。腫瘍の中のホウ素との間で核反応が起きた際に出る放射線で、がんをたたく。
従来の放射線や重粒子線よりもピンポイントで、がん細胞に照射でき、副作用も少ないとされる。治療は原則1回、30分~1時間照射するという。
従来は、研究用の原子炉を使っていたが、中性子線を発生させる病院設置型の機器が開発され、医療として普及させる見通しが立ち、設置された。

「ホウ素中性子捕捉療法」(BNCT)
原子炉等から発生する中性子とそれに増感効果のあるほう素との反応を利用して、正常細胞にあまり損傷を与えず、腫瘍細胞のみを選択的に破壊する治療法。がん細胞と正常細胞が混在している悪性度の高い脳腫瘍をはじめとするがんに特に効果的で生活の質(QOL)に優れているとされる。

BNCTの原理は、腫瘍細胞に取り込まれたほう素10Bと中性子との核反応により発生する強力な粒子線(アルファ線、7Li粒子)によって治療を行う。用いられる中性子は、ほう素10Bとの反応が大きな熱中性子をはじめとする低エネルギーの中性子。
以上、報道など参照

<重粒子線がん治療>
重粒子線がん治療は、炭素イオンを、加速器で光速の約70%まで加速し、がん病巣に狙いを絞って照射する最先端の放射線治療法。
重粒子線は、体のある一定の深さでエネルギーのピークを迎え、その前後では弱く抑えられるという特性がある。このピークになる深さをがん病巣の位置に合わせることで、がんだけを集中的に狙いうちすることができ、体の深いところにあるがんにも治療効果が期待できる。
従来の放射線治療で使用されるエックス線やガンマ線は、がん病巣に対して体外から照射すると、体の表面近くで放射線量が最大となり、それ以降は次第に減少していき、体の深いところにあるがん病巣に十分なダメージを与えることができない。また、がん病巣以外の正常細胞にもダメージを与えてしまう。
一方、重粒子線及び陽子線は、体の表面では放射線量が弱く、がん病巣において放射線量がピークになる特性(ブラッグ・ピーク)を有している。このため、がん病巣をピンポイントで狙いうちすることができ、がん病巣にダメージを十分与えながら、正常細胞へのダメージを最小限に抑えることが可能。
特に重粒子線は、陽子線よりもさらに線量集中性が優れ、がん細胞に対する殺傷効果が2~3倍大きいとされているため、照射回数をさらに少なく、治療期間をより短くすることが可能。
以上、
「ホウ素中性子捕捉療法」(BNCT)は、さらにガン細胞を捕捉し、その捕捉した部分だけをピンポイントで破壊するという、重粒子線治療などより進化した優れもののようだ。
以上、
多くの国費が使用され開発されているものの、BNCTにしろ、重粒子線治療にしろ、一般人の健康保険は効かず、金持ち用のがん患者の治療方法となっている。医療格差拡大治療方法。
 

[ 2016年3月11日 ]
スポンサード リンク
 

 

コメントをどうぞ

関連記事

  • この記事を見た人は以下も見ています
  •  
  • 同じカテゴリーの記事です。
  •   
スポンサード リンク
 


PICK UP


PICK UP - 倒産

↑トップへ