アイコン マレーシアのマハティール元首相、政権党から離脱 汚職のナジブ首相嫌い

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WSJは昨年7月、マレーシアのナジブ首相は、2013年の総選挙直前に、自らの個人口座に、同国の政府系ファンド「1MDB」から約計6億8100万ドル(約770億円/113円)を振り込ませていたと報道していた。
1MDBは、2009年にナジブ氏が創設した政府系の不動産投資ファンドで、投資の失敗などから▲110億ドルの巨額債務を抱え、その資金の一部が使途不明になっているという。マレーシア政府が設置した独立調査委員会が調べている。

同国の司法長官らで構成する特別チームも2015年7月7日、不正入金疑惑に関係する六つの銀行口座を凍結し、証拠書類を押収していた。
その後、何の動きもないことから、権力者のナジブが、司法長官や独立調査委員会を金で押さえ込んだものと見られる(銭でどうにでもなる国マレーシア)。こうしたナジブ疑惑のさなか、ナジブ首相は中国に急接近、海軍の合同軍事演習など行っている。

ナジブ首相は、当770億円の不正資金を受領しているほか、多額の政治資金を不正に受け取っていた疑惑を持たれている問題があり、これまで首相の退陣を求めてきた清廉なマハティール元首相は29日、抗議の意志を示すとして所属する最大与党からの離脱を表明し、政権に対する批判が一段と強まるものとみられる。

マレーシア政府は、サウジアラビアの王族が寄付したもので汚職には当たらないとする調査結果を発表している。
これに対しマハティール元首相は29日記者会見し、「私の政党は、ナジブ首相の悪事を含めたすべてを支持する組織になってしまった」と述べ、抗議の意志を示すため所属する最大与党「統一マレー国民組織」から離脱すると発表した。

マハティール氏は、80年代から20年以上にわたり首相を務め党が、長期政権を維持する基盤を作ったが、一連の疑惑に対しては、首相の退陣を求めて厳しく批判してきた。
ナジブ首相は、自身に対して批判的な閣僚を更迭するなど強気の姿勢を崩していないが、現在も国民的な人気を誇る元首相が離党を表明したことで政権に対する批判が一段と強まる。
 以上、

 アラブの王様が6億8千万ドルも何もなくプレゼントするものか。プレゼントした証拠も明らかになっていない。どうして政府系ファンドの1MDBから個人口座に振り込まれるものか。
ナジブ政権自らが創設した独立調査委員会など、ナジブ首相の御用聞きに過ぎず、信用できるものではない。

こうした銭=権力を牛耳る人物に対して、中国はにじり寄るのが得意だ。国際手配されているバシル・スーダン大統領と習近平は仲良しクラブ。
インドネシアでは、メガワティ元大統領の傀儡政権であるジョコ新大統領であるが、メガワティは中国寄りとして知られ、実娘を閣僚に潜り込ませ、次の次の大統領選に立候補させる算段でもある。スカルノが生きていたら嘆いていることだろう。中国新幹線で決着したのは、政権交代でメガワティの力が作用したもの。

タイでは、政治的な混乱から、プラユット暫定首相の軍事政権が2014年5月に発足した。プラユット氏は居心地がよいのか民政移管のロードマップを2017年7月まで先送り、民政移管後も政権を狙っている。その証が、反政府論者に対する拘束が非常に多くなっているという。こうしたことを欧米は嫌い、その反動からかプラユット軍事政権は中国に接近している。

これがASEAN主力国の実態・・・中国習の鴨になっている。ASEANの南沙諸島埋め立て問題の取り扱いでも、この3ヶ国が中国寄りに主導している。

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[ 2016年3月 1日 ]

 

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