アイコン 韓国国防 銃弾貫通防弾服 「サムヤン」不正ロビー活動に29人の軍人採用

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韓国の国防は、幹部将校の利権に踊らされ続けているようだ。その結果、兵器開発の要求性能が現場では大幅後退し、全体が機能しない戦車や艦船、ミサイルな どムダな生産が多発してきた。それでもこうした問題が起こり続けるのは、政権に対する軍部の強さを象徴するものであろうか。 


韓国では金泳三大統領が1993年2月にはじめて文民政権として直接選挙により選出されたが、それまで軍人政権が続いてきた。・・・まだ文民政権になって20数年しか経っていない。

韓国の軍人の利権事件で特にひどかったのは、朝鮮戦争下の1951年1月の厳冬期に、韓国の国民防衛軍司令部の幹部らが、国民防衛軍に供給された軍事物資 や兵糧米などを横領し、9万名余りの韓国軍兵士が餓死したとされる国民防衛軍事件もあったほど、利権を通り越し異常な将校らが多い。
今回の銃弾貫通防弾服事件も、将校らが最前線で戦う兵隊たちの命を危険に陥らせていたことになる。

国防部が28億ウォン(約2億7千万円)かけ開発した最先端の防弾服が、防衛産業メーカー「サムヤンコムテック」のロビーで事業が取り消され、同社に約2700億ウォン(約260億円)に達する一般防弾服の独占事業権を与えていた事実が明らかになった。
昨年、「貫通する防弾服」を生産して問題になったサムヤンコムテックが属すサムヤン化学グループは、6年間で予備役軍人29人を系列会社などで採用し、ロビイストとして活用した。
そのうち「高級公職者の再就職倫理規定」を破り偽装就業した退役少将が7人含まれていた事実も確認された。

 監査院は23日、国防部や防衛事業庁など5機関を対象に防弾服などの戦力支援物資獲得での不正を点検し、これらの事実を確認したと明らかにした。
監査院の監査結果によると、国防部は28億ウォンかけ徹甲弾を防げる液体防弾服の開発に成功し、各軍に2012年から普及することを決めた。
液体防弾服は、北朝鮮が2006年に戦車や軍艦を貫通させるため開発した徹甲弾を普及させているという情報に対応し、軍当局が2007年から開発に着手したものだった。

しかし、液体防弾服の開発事業は、2011年10月に軍戦力支援物資の調達業務を総括する国防部1級公務員の「K氏」の指示で突然中断された。
陸軍少将出身の「K氏」は当時、サムヤンコムテック所属の退役軍人の請託を受け、徹甲弾を阻止できない“新型”の多目的防弾服の研究開発事業を推進した。
サムヤンコムテックは、北朝鮮のN小銃の普通弾防御性能を新型防弾服の評価基準に盛り込むよう請託し、「K氏」はこれを受け入れた。

当時、国内で該当小銃の普通弾を保有するのはサムヤンコムテックしかなかった。さらに「K氏」は、特定業者に独占供給権を与える方向に事業方式を変え、サムヤンコムテックにこの情報を与えた。
結局、サムヤンコムテックは2012年の研究開発業者に選ばれ、2014~2018年に1284億ウォン(約123億円)相当の供給契約を獲得、2019~2025年に1,492億ウォン(約143億円)相当の防弾服の供給権も保障された。
実際に国防部は、2014~2015年にサムヤンコムテックから約3万5200着(約260億ウォン=約25億円)の一般防弾服を購入し、国外の派兵部隊に支給した。
しかし、監査院が昨年6月に実験すると、この防弾服は徹甲弾が完全に貫通することが分かった。

サムヤンコムテックから約4000万ウォン(約384万円)を受け取っていた「K氏」は、妻が同社の系列会社に偽装就職して給料を受けとる形をとった。
元陸軍佐官級将校「A氏」は、同社に国防部の内部情報を流した見返りに5100万ウォン(約490万円)を受け取り、その後、同社理事に採用された。
陸軍士官学校教授だった「D氏」は、サムヤンコムテックに試験用弾薬534発を無断搬出して提供し、虚偽や防弾試験成績書を発給する代わり、1億1000万ウォン(約1千万円)相当の株式を受け取りサムヤンコムテックの研究所長に就任した。

今回の不正と直接関連性はないが、「K氏」の前任で国防部1級公務員を務めた「R氏」も、陸軍将軍を退役した後、サムヤン化学工業に一時就職した事実が明らかになった。

監査院は元将軍3人、佐官級将校5人、公務員2人とサムヤンコムテックの3人など13人に対し、検察に捜査を要請し、捜査参考資料を提供した。
公職者倫理法による就業審査を回避した9人に対しては、公職者倫理委に通知した。

監査院がサムヤンコムテックの防弾服独占供給権を取り消すよう通知したことに対し、国防部は「関連企業を不正業者として制裁し、研究開発確認書の発給を抹消する案を検討する」と明らかにした。
以上、
三養社(Samyang)と三菱とは関係が深いようだ、共にグループで元軍人を大量採用している。三菱自が現代自動車(戦車なども製造)を育て、エンジン供給なども行っている。天下り体質は日韓で共通した問題、日本はより巧妙になっているだけ。

 
【韓国三養社概要】 Samyang 
本社
韓国ソウル市
代表者
金 楨(Kim Jung)
設立
1924
資本金
221億ウォン
従業員
約950人
事業内容
化学、食品
三菱化学との関係
1988/1 高純度テレフタル酸の製造合弁会社:三南石油化学社設立
1989/3 ポリカーボネート製造の合弁会社:三養化成社設立
2010/1 三養イノケム社へのビスフェノールA製造技術輸出

 

[ 2016年3月25日 ]
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