アイコン 中国寄りのマレーシア・インドネシア その脅威が現実に

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AP通信は3月25日、マレーシアのシャヒダン首相府相は、南シナ海のルコニア礁付近のマレーシア領海に約100隻の中国船が進入したことを明らかにしたと報じた。

国営ベルナマ通信によると、シャヒダン首相府相は25日、マレーシア領海のルコニア礁付近に約100隻の中国船が進入したことを明らかにした。また、マレーシアの排他的経済水域(EEZ)を侵犯したことが確認されれば、法的措置を取ると述べた。

これに対し、中国外交部の洪磊報道官は25日、「現在、南シナ海は漁期であり、中国の漁船は毎年、正常な漁業活動を行っている」と述べ、自国の領海もしくは、規制されない外洋だと主張している。
以上、

マレーシアのナジブ首相は、同国政府系ファンド「1MDB」から個人口座に7億ドル(約790億円)を振り込ませ、米司法当局も調査に当たっている。
ナジブ首相はそうした米国をけん制するかのように中国海軍と大規模な合同演習をやってのけた。ナジブ首相が設けた調査委員会は、当7億ドルは中近東の某国からの贈り物だとして不正ではないと結論付けた調査結果を発表して幕引きを行った。

一方、スイスの検察当局は2016年1月29日、マレーシアの政府系ファンド「1MDB」に関係する複数の国有企業から総額40億ドル(約4800億円)が、不正に流用された可能性があると発表した。1MDBをめぐっては、疑惑追及の動きは収まるどころか拡大している。
スイス当局は昨夏から、スイスにあるマレーシアの政府系機関の口座を凍結、マネーロンダリングや不正などの調査に当たっている。

こうしたことから、ナジブと習は裏取引が成立しているものと見られる。

<南シナ海南端、ルコニア礁(Luconia Shoals、中国語: 琼台礁)>
マレーシア領ボルネオ島から北に約120kmにある岩礁群。北ルコニア礁及び南ルコニア礁からなる。南シナ海南部に位置し、南沙諸島に含められることもある。
マレーシアの排他的経済水域(EEZ)内にあり、岩礁全体をマレーシアが実効支配している。
中国が2013年10月に南ルコニア礁周辺へ艦船を派遣したほか、2014年9月頃から中国海警局の船舶の侵犯が増加し、マレーシア側の無線による立ち退き要請に対しても反応がないことから、マレーシア海軍は2015年6月3日に南ルコニア礁付近に艦船を派遣している。
南ルコニア礁の南には、セントラル・ルコニア・ガス田があり、採掘された天然ガスはパイプラインでサラワク州ビンツルに送られ、液化天然ガス(LNG)として日本にも輸出されている。

<インドネシアではFEZ内違法操業拿捕船を爆破処理>
一方、インドネシアでは、FEZ内の違法操業の中国船などを拿捕、昨夏と今冬に爆破処理している。爆破処理された漁船はすでに数十隻に及んでいる。
先日は、インドネシア警備艇が違法操業で拿捕して曳航中の中国漁船を、中国海警艇が急襲し、漁船を奪い取った。しかし、8人の船員はインドネシア警備艇にすでに移されていたことから、中国外交部の洪磊報道官は、即日釈放するように要求している。

インドネシア政権は、中国寄りのメガワティ元首相が率いるPDIP(闘争民主党)のジョコが大統領であるが、連立政権であり、中国寄り一辺倒ではない。ただ、リニ(国営企業相)などメガワティ一派が受け持つ事業では、新幹線のようにその中国寄りの力を発揮している。
人気のジョコ政権が漁業など国益を損なう妥協を中国側とした場合、いつでもジョコ政権はその勢いをなくす政党乱立連立の国でもある。

 

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[ 2016年3月27日 ]

 

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