アイコン 中国 問題の粉ミルク市場の管理を強化 新規性導入 その目的は・・・

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海外の有名ブランドの粉ミルク品より、その偽物がよく売れる中国にあり、いくら何をやっても解決されそうもないが、今回の新規制は、販売量の50%超を占める外資系や輸入品の赤ちゃん用粉ミルクに影響が出ると見られている。

中国経済日報などが30日報じた内容では、中国の国家食品医薬品監督管理総局(中国食薬局)は近く「粉ミルク製品調製方法の登録管理」に関する新規定を発表する計画だという。
中国食薬局は、昨年9月に粉ミルク管理規定を改正しながら粉ミルク製造業者が発売できる年齢帯別の粉ミルクブランド数を5つに、製品の種類を15種に制限した。

ところが、新規定ではブランド数を3つ、製品種類を9種に縮小する内容が盛り込まれるという。
中 国の粉ミルク市場には、現在4000余りのブランドが乱立しているという。粉ミルク製造業者がオンラインとオフライン流通チャネルに特化したブランドを、 先を争うように出したためだが、新規定が施行されれば600~800のブランドだけが残り、そのほかは全て淘汰されると業界では見ている。

新規定は、中国の地場産の粉ミルク企業だけでなく、中国市場に進出した海外の粉ミルク企業および電子商取引などを通して流通している輸入粉ミルクにも同じように適用される。
したがって、外資系の粉ミルク企業も新規定が施行されれば、少なくない被害を受けると予想される。

中国の粉ミルク市場は、2009年の45億5000万ドルから15年は200億ドル(約2.2兆円)規模へと急拡大してきている。2008年に中国で発生したメラミン粉ミルク事件の余波で自国産製品に対する中国消費者の不信が高まり、全体の粉ミルク市場で輸入粉ミルクが占める割合は50%を超えている。一人っ子政策から2人っ子政策に転換した中国、粉ミルク市場はさらに拡大することになる。

中国では、今でも、大人用だったり、粗悪な粉ミルクを、赤ちゃん用として販売しており、国産系の粉ミルクに対する消費者の信頼度は低いままとなっている。
それに海外産の有名ブランドのパッケージそっくりさんの粗悪粉ミルクも大量に出回っており、より複雑となっている。
そのためか、香港はじめ、ドイツや日本などでも赤ちゃん用粉ミルクの買占め事件が発生したりしている。
しかし、中国政府は一貫して、消費者に対して国産粉ミルクを推奨し続けており、新規制の目的は、海外品の販売を大幅に減らすことが目的だと見られている。
中国政権にとって、赤ちゃん用粉ミルク市場も自動車のように、純自国産品の販売占有率を高める戦略に出ているものと見られる。中国の消費者は政権にとって安全無視の駒でしかない。
 

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[ 2016年4月 1日 ]

 

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