アイコン 整備不良か 羽田・大韓航空機エンジン炎上事故

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0530_03.jpg羽田空港で27日、約100キロで離陸滑走中の大韓航空の2708便(ボーイング777―300型機)機の左エンジンから出火、官制からの通報で緊急停止した事故で、エンジン内部にある羽根状の「タービンブレード」が数十本折れていることが判明している。
エンジン前部の空気取り込み口には破損がないことから整備不良などで、内部部品が外れ、高速回転するブレードを壊した可能性が高いと運輸安全委員会は見ている。タービンブレードの一部はエンジンカバーを突き破り、滑走路上に散乱していた。
安全委員会は、機長や客室乗務員から当時の状況を聞き、今後フライトレコーダーを調べるとともに、エンジンの製造会社(GE)などと共同して分解調査を行う。当事故の原因調査・機体検査権は、飛行機を所有する韓国ではなく、事故を起こした国の日本にある。

(余 談、エンジンが煙を吐き異常事態、非常口に逃げ出す乗客に対して、機内放送は「一度停止し、再フライトする」と放送していた。また、脱出時、乗務員が朝鮮 語と英語での説明・誘導だったことから、理解できない日本人は、何を言っているのかさっぱり分からなかったと不満を述べていた。また、急角度のシューター の降りた両脇に2名が待機し、勢いよく降りてくる客を停止・補佐するが、その要請も航空機側からなく、日本側が任意に補佐したという)

<エンジン整備は大韓航空の整備工場>
大韓航空は、当事故を受け、事故機の安全点検は正常に行われていると発表した。航空機のエンジンは4~5年ごとに修理し新品と同じ状態に整備するが、事故機のエンジンは2014年に装着したものと説明している。ただ、エンジンの整備は解体して進められ、マニュアルでの所用時間は65日間もかかるという。それも各航空会社の整備工場が行っている。

韓国・アシアナ航空機がサンフランシスコ空港でオーバーランして死傷者を出した事故でも、アシアナ航空や韓国の航空機専門家、マミコミ、国民挙って、航空機メーカー(ボーイング)に問題があると大合唱した経緯がある(米調査委は、単なるパイロットの着陸ミスと韓国側を一蹴した結論を出し、処分して決着している)。

以上、
現在では、部品の螺子がちゃんと締められたか、その圧力を確認出来る螺子締め機もある。揺まない螺子などもいろいろ開発されている。エンジンは高速回転するものの、当然初動の振動、高速回転時の微振動など、相当な振動がエンジン部品に伝わる。部品が完全に取り付けられていない限り、そうした振動により徐々に螺子が緩んだり、螺子自身が疲労して破損し、部品が外れる可能性は否定できない。
また、エンジンの整備期間は長期間を要することから、経費削減上、工期を短縮し、急ぐあまりに目に見えない粗雑な整備を行う可能性も否定できない。大韓航空は157機を保有し127都市を運航している。すべて双発として314エンジン、予備エンジンも含め、整備工場は各種エンジン整備だけでもかなりの忙しさに追われているものと見られる。人が行う整備、2重3重のチェックシステムが完全に機能していない限り、整備不良の確率は高くなる。

エンジン



 

[ 2016年5月30日 ]
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