アイコン マレーシア・ルコシア礁 中国海警艇とあわや 中国9段線内・実力支配鮮明

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0609_01.jpg覇権国家の中国は、南シナ海の西沙諸島ではベトナムと、南沙諸島(北・中部域)ではフィリピン・ベトナム・台湾と領有権を争い、武装海警艇を派遣し実力行使により、西沙諸島ではすでに関係するベトナムを追い出し実効支配、海軍基地・ミサイル基地まで接している。
南沙諸島の主要部分は、関係する諸国を追い出し、実力行使で実効支配した環礁や岩礁を埋め立て、南シナ海全域を実効支配する拠点作りを行っている。
今や、独裁国となった中国は、これまで中国と友好的だったインドネシアやマレーシアの南シナ海のFEZ(排他的経済水域)を土足で侵犯している。
イ ンドネシアでは5月、怒った海軍や沿岸警備当局がFEZ内で操業していた中国漁船を拿捕した(昨年は拿捕した中国漁船を、途中で中国海警艇が奪い返してい る)、インドネシア海軍はこれまでにも中国漁船を中心に不法操業の漁船を何十隻も拿捕し、漁船は海上で爆破処理している。

マレーシアでも今年3月、実効支配するルコシア礁沖で、逆にマレーシアの沿岸警備艇を中国海警艇が追い出す騒ぎとなっている。南ルコシア礁のLNGガス田を標的にしているのはより明らかなことだろう。
(マ レーシアは中国の友好国、国民の1/4が中国系で、中国から東南アジア一の投資を受けている。ナジブ首相は膨大な赤字を抱える政府系投資銀行IMDBから 約800億円を私的口座に抜き出しており、西側諸国から槍玉に挙げられ、調査が進められている。行き場のないナジブはより中国に接近することになる)

ロイターの(2016年)6月1日の記事
マレーシアのサラワク州沖で今年3月、同国の沿岸警備艇が大型の船舶を確認した。乗組員たちは仰天した。その船が警告のサイレンを響かせながら、高速でこちらに突進してきたからだ。その後、同船が針路を変えると、船腹に「中国海警局」の文字が刻まれているのが見えた。
マレーシア海上法令執行庁(MMEA)の当局者によれば、油田で潤うミリ市沖合の南ルコニア礁付近では、以前にも中国海警局の艦艇が何度か目撃されている。だが、今回のように攻撃的な遭遇は初めてだという。
「私たちからは、恐らくこちらをどう喝するために突進しようとしているように見えた」とある当局者は言う。この人物は、公的に発言する資格はないものの、ロイターの取材に対して、これまでに報道されていなかった同事件を記録した動画を見せてくれた。
この事件の他にも、同時期に当該海域に100隻ほどの中国漁船が現れたことに刺激されて、マレーシア国内の一部では、強大な隣国である中国に対し、従来は控えめだった批判を強めつつある。


ルコニア礁(英語:Luconia Shoals、マレー語: Beting Raja Jarum、中国語: 康暗沙)は、ボルネオ島の北方にある岩礁群。
ボルネオ島の北方にある岩礁群である。南ルコニア礁とともにルコニア礁を形成する。南シナ海南部に位置し、南沙諸島に含められることもある。
マレーシアの排他的経済水域(EEZ)内にあり、岩礁全体をマレーシアが実効支配している。
北ルコニア礁(英語: North Luconia Shoals、マレー語: Gugusan Beting Raja Jarum、中国語: 北康暗沙)は、ボルネオ島の北方にある岩礁群である。
東側に約40海里(約64km/1.6km)の底辺を有する二等辺三角形状をしており、区域の面積は約1,400km²。名前の付けられた地形は8つあるが、干出するのはHayes Reef及びSeahorse Breakersのみであり、他の地形は最浅で水深3.7-9.6mである。
南ルコニア礁(英語: South Luconia Shoals、マレー語: Gugusan Beting Patinggi Ali、中国語: 南康暗沙)は、北ルコニア礁の南12海里に位置する。
東西約30海里、幅約15海里にわたって岩礁が卵形に分布しており、区域の面積は約900km²。名前の付けられた地形は6つあるが、干出するのはLuconia Breakersのみであり、他の地形は最浅で水深4.6-8.2mである。
中国が2013年10月に南ルコニア礁周辺へ艦船を派遣したほか、2014年9月頃から中国海警局の船舶の侵犯が増加し、マレーシア側の無線による立ち退き要請に対しても反応がないことから、マレーシア海軍は2015年6月3日にこの岩礁付近に艦船を派遣している[。
★南ルコニア礁の南にはセントラル・ルコニア・ガス田があり、採掘された天然ガスはパイプラインでサラワク州ビンツルに送られ、液化天然ガス(LNG)として日本にも輸出されている。

ボルネオ島:
島の面積は日本の1.9倍、南シナ海側はマレーシア(=島北側)、島南側のジャワ海側はインドネシアの領土となっている。マレーシア側の一角にブルネイ王国が所在し、豊富な天然ガス資源で潤っている。それほど、ボルネオ島の南シナ海近海は天然ガス資源の宝庫とされている。

2015年6月14日報道記事:
南シナ海の領有権問題で、マレーシアが実効支配する岩礁に、マレーシア海軍が対艦ミサイル搭載の船艇を派遣した。
現場海域を最近、中国の公船が頻繁に往来しているためで、海軍は「領海内に侵入した中国船の監視が目的」とするが、現場で緊張が一段と高まる恐れもある。
 国際軍事情報誌「IHSジェーンズ・ディフェンス・ウィークリー」が(2015年6月)11日、マレーシア海軍報道官の話として伝えた。
 海軍は6月3日、ボルネオ島北部から約120キロ離れたルコニア礁の一部で、マレーシアが実効支配する南ルコニア礁に船艇を配備した。
AFP通信によると、ジャーファル海軍司令官は6月初旬、「昨年(2014年)9月ごろから、中国海警局の船による侵犯が増えた」と説明。
現場海域に停泊する中国船に、無線を通じて立ち退きを求めたが、「応答がない」(ジャーファル氏)と不満を漏らしていた。
 IHSに対し、海軍報道官は「軍の運用手続きに基づいて中国船を監視している」と答えた。

防衛省の「南シナ海における中国の活動」報告書が地図もあり詳しい
http://www.mod.go.jp/j/


 

[ 2016年6月 9日 ]
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