アイコン ロッテ物産社長逮捕 韓国加湿器殺菌剤90人超死亡事件 

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韓国では、イギリスの大手トイレタリーメーカー、レキット ベンキーザーの韓国法人(英国のレキット ベンキーザーが韓国のオキシー社を2001年に買収して、韓国法人のオキシー・レキット ベンキーザー社となった。オキシー社は買収される前から「オキシ-サクサク・加湿器」を販売していた)が、販売していた液体の加湿器用消毒剤「オキシ―サ クサク」( PHMGを使用)を用いた加湿器殺菌剤死亡事件の責任者6人が6月11日、検察に逮捕された。殺菌剤製品の製造・販売会社関係者と関連研究を進めた大学教 授ら。

ソウル中央地裁は「逮捕の理由と必要性が認められる」として盧柄容元ロッテマート営業本部長(現ロッテ物産社長、65)とキム・ウォンヒ元ホームプラスグロッサリー調達本部長(61)に対する逮捕状を発行。
下請製造業者ヨンマ産業の代表(49)、コンサルティング会社デイモン韓国法人QAチーム長(42)、ホームプラス元法律管理チーム長(50)、虚偽の報告書を作成した湖西大学の教授(61)も逮捕(ソウル大教授も5月逮捕されている)された。

5 月4日の聯合ニュースによると、ソウル中央地検特別捜査チームは同日午前、国立ソウル大学獣医学部の50代の教授を緊急逮捕し、この教授の研究室と、中西 部の私立大学・湖西大学の60代の教授の研究室などを家宅捜索。実験日誌や研究記録が含まれたコンピュータのハードディスクなどを押収したと報道してい た。

製造・販売業者関係者らは、製品安全性の検証を疎かにし顧客が死亡に至る肺疾患を患わせた容疑(業務上過失致死と過失致傷)を受けている。
特にホームプラス関係者は、殺菌剤製品が人体に無害だという趣旨で虚偽・誇大広告をした容疑(表示・広告の公正化に関する法律違反など)も受けている。

ホームプラスとロッテマートは、それぞれ2004年と2006年からポリヘキサメチレングアニジン(PHMG)が含まれた加湿器殺菌剤を発売した。
ロッテマートは41人(死亡16人)、ホームプラスは28人(死亡12人)の被害者を出したと調査された。
(以前の報道では、韓国政府の発表によると95人が死亡し、126人が肺疾患や後遺症などを患ったとされているが、被害者団体は1500人以上が死傷したと主張している)

オキシー・レキット・ベンキーザー側の依頼を受け加湿器殺菌剤製品の有害性を縮小・隠蔽した結果を提出した湖西大学の教授は背任収賄と詐欺容疑で逮捕された。この教授は諮問料名目で数千万ウォンを渡され実験過程をオキシー側に有利なように操作した容疑を受けている。
<殺人加湿器の経緯>
「オキシー・レキット・ベンキーザー」は、韓国政府の疾病管理本部が2011年8月に、加湿器殺菌剤を肺損傷のリスク要因と発表したことに反論するため、韓国で毒性学の権威だった両教授のチームに、原因物質とされたポリヘキサメチレングアニジン(PHMG)の吸入毒性試験を依頼した。
両教授は、毒物学の分野で国内最高権威として知られる。

依頼を受けたソウル大の教授チームは3ヶ月かけて、妊娠したマウスと通常のマウスを使い、PHMGがどのような影響を与えるか実験した。
教授は、2011年11月14日、「妊娠したマウスの胎児は、15匹中13匹が死亡した」とする中間報告を、オキシー社に提出した。
しかし、オキシー社は、教授に対し、妊娠したマウスの実験と、一般のマウスの実験を、別々の報告書にするよう求めた。対照実験の原則からすると異例の要求だが、教授はこれを受け入れ、2012年4月に別の報告書を作成した。
その報告書には、一般マウスの実験結果と「加湿器殺菌剤と肺疾患の因果関係は明確ではない」との内容が含まれていた。
同社は一般マウスの報告書だけを正式に受け取った。

オキシー社に対する検察の捜査が本格化すると、同社は「因果関係が明確でない」とする後者の報告書だけを検察に任意提出したほか、この報告書をもとに、アメリカに本拠を置くコンサルティング会社に別の報告書作成を依頼した。同社に対し遺族らが起こした民事訴訟にも反論資料として提出した。

オキシー社は、研究費としてソウル大に2億5000万ウォン(約2300万円)、湖西大学に1億ウォン(約920万円)をそれぞれ支払った。
それとは別に、両教授の個人口座に数千万ウォンの諮問料も振り込んでおり、収賄や背任の疑いが持たれている。ソウル大の教授は、一部を私的に流用した疑いも報じられている。
以上、韓国紙の報道等

<ロッテへの大規模捜査>
ロッテも兄弟喧嘩・親子喧嘩・一族紛争・ホテルロッテへの検察の捜査など地に落ちたものだ。オキシー事件は、当局により2011年に嫌疑がかけられており、すでに騒がれていたにもかかわらず、販売主力のロッテマート元営業本部長である人物を、現ロッテ物産社長を続けさせておくこと事態、ロッテ政権が混乱している事が窺い知れよう。また、検察の動きも完全にノーマークのようだ。国会議員や各長官たちへの賄賂が足りないのだろう。

6月10日聨合ニュースは、韓国のソウル中央地検特捜部などは、韓国ロッテグループをめぐる裏金疑惑の捜査に着手し、捜査員約200人を動員してソウル市内の本社や創業者、重光武雄氏(93)の自宅兼執務室、次男でグループを率いる昭夫会長(61)の自宅など17ヶ所を家宅捜索した。
李明博前大統領時代の贈賄疑惑へ捜査が拡大する可能性も取り沙汰されており、経営権をめぐって創業者一族の内紛が続いていたロッテは「(1948年の)創業以来最大の危機」と報じていた。
昭夫会長率いるロッテマートは「独島キャンペーン」を何回も行っている。ホテルロッテでは、日本大使館の公式レセプションを開催前日になり断った経緯がある。
そうしたロッテグループを率いる昭夫会長(61)と安倍首相とは、日本の首相官邸で何回も逢うほど以前から仲が良いという。政治とは裏も表も当然ありか・・・。
 

[ 2016年6月13日 ]
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