アイコン 中国での韓国系車 新車攻勢は長続きせず、値引販売常態化か

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数年前まで中国自動車市場で高い人気を獲得していた韓国系車だが、2015年から低迷が目立ち、現在はほぼ一人負け状態となっている。
韓国系車はコストパフォーマンスの高さを強みに、広範な支持を集めたが急に失速したのはなぜだろうか。

1、中国勢の台頭にある。価格では日米欧系はほぼ変わらないが、韓国系は日米欧に比し2割ほど安く販売している。中国勢は3~4割安く販売しているが、パクった外見だけではなく、品質も向上してきており、韓国系車のコストパフォーマンスがなくなっている点が上げられる。

2、コストパフォーマンスは、下取価格にも表れ、故障知らず・故障してもすぐ修理する日系車が高い下取価格に対して、韓国車はそれなりで安く取引されている。

3、中古車市場でも日系車は高く売れ、韓国系車は値をたたかれている。

4、最近の韓国車が売れている時期は、新車攻勢を仕掛けた時にあるが、長続きしていない。2015年11月の新車攻勢は、今年1月には息切れし大幅なマイナスになっている。これは年間を通した落ち込みを抑えるため、大幅値引き販売を平行して行っていた結果だと見られる(米国でも大幅値引きで同様な動きをする)。

追、現代自動車は、現在中国において30万台の生産ができる自動車工場を2ヶ所建設している。計60万台の生産キャパが新たに創出されるが、よほどのことがない限り、2つの新工場の稼働率はおぼつかないものになるのだが・・・。

既存の北京の工場は大気汚染の関係から近隣都市へ補償金を貰い引っ越すことが決定しており、ほかの工場を閉鎖するしかないだろう。しかし、そうした場合、重慶からでは販売大票田の沿岸都市向けに陸送費がかかることになる。もう一つの工場は河北省滄州市に建設中、沿岸部に属する。

現代・起亜グループは、2018年には中国での年産能力が270万台に達するという。
 2017年完成予定の河北・滄州工場30万台、18年完成予定の重慶工場30万台。
 合弁相手の北京汽車の独自車両のOEM生産でもするのだろうか。それとも韓国での生産を減らし、中国から輸入するのだろうか。

 現代自動車は、ソウルで時価の4~5倍ともされる価格で本社ビル用地を政府系から取得、今後、ロッテタワーより少しだけ低い超超高層本社ビルやイベント施設などを建設する。・・・外見にこだわる韓国企業らしいが・・・。

中国市場における韓国勢の自動車販売台数
 
2013
2014
2015
2016
 
万台
万台
前比
万台
前比
万台
前比
1月
16.30
17.52
7.5%
15.94
-9.0%
12.39
-22.3%
2月
10.58
11.74
11.0%
11.85
0.9%
9.28
-21.7%
3月
12.94
14.75
14.0%
16.25
10.2%
15.21
-6.4%
1Q
39.82
44.01
10.5%
44.04
0.1%
36.88
-16.3%
4月
13.13
14.27
8.7%
14.62
2.5%
14.69
0.5%
5月
13.01
14.31
9.0%
12.90
-9.9%
15.05
16.7%
6月
13.16
13.77
4.6%
9.77
-29.0%
 
 
2Q
39.30
42.35
7.8%
37.29
-11.9%
 
 
7月
11.15
12.52
12.3%
8.42
-32.7%
 
 
8月
12.24
13.10
7.0%
9.62
-26.6%
 
 
9月
13.61
15.23
11.9%
13.23
-13.1%
 
 
3Q
37.00
40.85
10.4%
31.27
-23.5%
 
 
10月
12.56
14.95
19.0%
15.79
5.6%
 
 
11月
14.50
16.16
11.4%
18.02
11.5%
 
 
12月
14.57
18.28
25.5%
21.47
17.5%
 
 
4Q
41.63
49.39
18.6%
55.28
111.9%
 
 
通年
157.75
176.61
12.0%
167.88
-4.9%
66.62
-7.0%
前年比
17.7%
 
単位:万台/前比=前年比
出典:中国汽車工業協会

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[ 2016年6月15日 ]

 

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