アイコン 金融波乱の月末 日銀小出し・円高・株価振幅大・米GDP期待はずれ

スポンサード リンク

日銀会合は、もうこんなもんしかありませんとばかりにETFの6兆円買い入れを表明した。
すでに急激な円高に為替損を発生させた第一四半期の決算発表が相次ぐなか、日銀に期待された円安政策は、空振り三振どころか、(大きく円高に寄与してしまった)マイナス金利導入決定のような2日も持たず、直滑降で円高に至った。

29 日日経平均株価は、日銀に失望し一時▲300円超下げ(16,74.35円)たが、更なるマイナス金利導入がなかったことから、金融・証券・保険株の3業 種が大きく買い戻され、連れて33業種のうち25業種も値上がり、建設・不動産など8業種が値を下げただけとなった。結果、終値は92円高。

29日夜になると米商務省が第2・四半期の国内総生産(GDP)速報値を発表した。前期比年率で1.2%増となったものの、伸びは市場予想の2.6%増を大きく下回った。
在庫の落ち込みが下押し要因となった。ただ個人消費は大幅に増えており、基調的な景気の力強さを示唆した。GDPの伸びは、第1・四半期の0.8%増(下方修正後)から加速した。

こうした結果を受け、NYダウは一時▲80ドルあまり下げたものの、その後は持ち直し、▲30ドル前後の下げで推移(日本時間30日04時21分)いる。原油安で米石油大手の業績も悪化している。

NYダウはよそ様のことだが、為替はそうは行かない。日本では一時102円スレスレまで円高となったが、104円台まで買い戻され、結果、103円後半で終わった。
ところが、米国では米GDPの期待外れから、ドル安に振れ、大きく円高にシフトした、米国で28日の価格は105.24円だったが、3円以上円が値上がりし、102円の大台スレスレの価格(102.05円前後)で取引されている。

日本ではバズーカ砲を引っ込めた日銀の衝撃に円高、結果、限定的にものであったが、29日の米国ではドル安要因(予想外れのGDP数値)も加わり、大きく円高に振れてしまった。

日本では29日、数々の経済指標が発表されたが、株価を大きく押し上げるようなものはなく、月曜日は米国で進んだ円高に、為替変動に左右される関連業種株は大きく売られるものと見られる。
29日シカゴSGXも▲260円安となっている。
29日の日経平均:92.43円高の16,569.27円、
円(米国)は、28日105.24円、29日102.05円前後で推移(日本時間30日04時39分前後)

市場では、国債をこれまでに買い過ぎ、手詰まり感となっている日銀に対して、もう期待してもバカバカしいと、以前より反応は大きく後退しているようだ。
米国で円高となった円も、今後、米国の経済指標で良好なものが発表されれば、円安に振れることだろう。しかし、今回のように逆のケースもあり、落ち付く場が見出せない状況が続く。

スポンサード リンク
[ 2016年7月30日 ]

 

コメントをどうぞ

関連記事

  • この記事を見た人は以下も見ています
  •  
  • 同じカテゴリーの記事です。
  •   
スポンサード リンク
 


PICK UP


PICK UP - 倒産

↑トップへ