アイコン 中国鉄鋼 宝山と武漢が合併し世界第2位へ

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中国鉄鋼大手の宝山鋼鉄集団と武漢鋼鉄集団は6月26日、両社は戦略的再建について協議をしていると公表した。

中国経済金融情報サイト「財新網」によると、合併を視野に入れた両社の戦略的再建は、深刻化する国内鉄鋼業における生産過剰問題の緩和を目的にしたものとみられている。

 また、国有企業で国内鉄鋼生産量2位の宝山鋼鉄と6位の武漢鋼鉄は、深刻な過剰生産で収益が大幅に減っている現実がある。
公表された両社の決算報告によると、宝山鋼鉄の2015年通期決算の営業利益は前年比で▲約78%減少の約18億元(約288億円)。純利益は同▲83%減の約10億元(約160億円)。また同年武漢鋼鉄の最終損益は▲約75億元(約1200億円)の赤字だった。

両社の合併で競争が軽減され、互いに補給することができ、政府が主導する国有企業改革に合致しているとの見方を示している。
合併について、中国政府が認可すれば、鉄鋼生産量は現在中国国内1位である河北鋼鉄を超えて、国内1位となる。

また世界鉄鋼最大手のアルセロール・ミッタルに次いで、世界生産量規模でも2位の巨大な鉄鋼生産企業となる。今後、鉄鋼業界における業界再編や企業合併のケースが増えていくとみられる。
 「財新網」によると、昨年3月から当局は、両社の一部の幹部に対して汚職や腐敗の疑いで調査、逮捕し、大幅な人事調整を行っていた。
以上、

国有企業がどうして上場できるのか、それはアメリカが中国に対し民主化を進めさせるために仕組んだ罠だった。ところが一党独裁でアジア人でもある中国は、ソヴィエトのようには行かなかった。それどころか、アメリカが裏で主導した開放路線により巨万の富を得、国富とともに軍拡が際立ち、今や中国がアメリカと経済でも軍事でも対立する構図となっている。

そもそもの誤りは、中国の国有企業の上場株をいくら購入しても経営権にはありつけないという、おかしな制度をアメリカのハゲタカが証券市場に導入させたこと。ユダヤ商法なのかもしれない。

<中国の鉄鋼生産事情>
中国の鉄鋼業界は、世界経済が低迷しているにもかかわらず、過去最高の生産量を呈している。安価な中国鉄鋼製品に苦しむ各国は挙って中国を批判、中国中央政府も構造改革をするというものの、一向に生産量は衰えない。それどころか昨年末より鉄鋼価格が一時的に上昇し、更なる生産量に至っている。

鉄鋼会社は政府の要請に基づき老朽化施設を停止させ、生産量を減らすパフォーマンスは見せたものの、価格上昇で元の木阿弥、行き場を失った過剰生産物が大量に海外へ輸出されたままとなっている。

大気汚染の最大の原因はこうした鉄鋼生産施設から排出される煤煙でもある。中国政府は安い鉄鋼製品で造られる機械や建物は(輸出相手国の)国民の利益に合致すると開き直る始末。手に負えない国である。

今回、中国政府が両社を合併させても生産量が減るとはわからない。大気汚染元凶の老朽化生産整備の廃棄を国家主導で行わない限り、また鉄鋼会社の一時的なパフォーマンスで終わる危険性を孕んでいる。国もまた海外へ向けたパフォーマンスなのかもしれないが・・・。
 

[ 2016年7月 5日 ]
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