アイコン 仏製原発問題部品 国内18原発46基すべてで使用 アレバ社製 問題記事

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フランスの原子力発電所で原子炉などの一部の部品に、比較的もろ い鉄の合金が使われた疑いのあることがわかったことを受けて、電力各社が調査した結果、国内のすべての原発で問題の部品と同じ方法で製造されたものが使わ れていることがわかり、強度に問題がないか調べ、来月末までに国に報告するとしている。

この問題は、フランスの原発で原子炉などの一部の部品に、基準以上の炭素を含んだ比較的もろい鉄の合金が使われた疑いが出ているもので、これらは、いずれも「鍛造(たんぞう)」と呼ばれる方法で、製造されたことがわかっている。

これを受け、日本の原子力規制委員会が、全国の電力会社に、国内の原発で同じような方法で製造されたものがないか、調べるよう指示した結果、18原発46基すべてで、原子炉の一部の部品に「鍛造」で作られたものが使われていることがわかった。

原子力規制庁によると、鍛造の製造方法自体に問題はないということだが、品質管理などを誤ると、炭素が多く含まれる可能性があるということで、電力各社は、当時の記録などを基に強度に問題がないか調べ、来月末までに国に報告するとしている。
以上、

<フランスの報道・アレバの欠陥部品>
フランスの原子力コンツェルンであるアレバ社は、フラマンヴィーユ原発やイギリス・ヒンクリーポイント原発建設の大幅な遅れや、ウラン鉱山投資の失敗などで2014年度は48.33億ユーロ、2015年度は20.38億ユーロの損失を2年連続で出している殆ど国営企業。

フランス政府の指示で、アレバの原子炉部門は、来年フランス電力(EDF)が引き取ることが決まっており、リスクキャピタルとして約170億ユーロが、同社のバランスシートに計上されている。

<400部品に不良品質問題>
この度、アレバ社が、ファイナンス問題ばかりか品質管理にも問題があったことが発覚した。
昨年、建設中のフラマンヴィーユ原発の原子炉圧力容器の底とドーム部に異質な成分が発見されたことがきっかけで、原子力安全局の要請により品質管理監査が実施された。

その際、鍛造工場クリュソ・フォルジュ(Creusot Forge)社で、約400部品に関する製造記録に製造パラメータやテスト結果の不整合、改竄、脱落があり、品質管理・規則違反が見つかった。

問題となっている400部品の半分以上が、原子炉関係部品で、残りはその他の発電所関連部品。

フランス原子力安全局が2016年5月3日に発表したところによると、問題のある400部品のうち50部品は、フランスの原発に現在使用されているとのこと。
これらの部品は、比較的大きく、交換はほぼ不可能。原子炉を止めざるを得なくなる可能性があるため、現在、不良部品の原発安全性への影響を調査中。
 
アレバ社は、製造記録を1960年までさかのぼって1万件に及ぶ書類を調べることにしている。
どの書類にも鉄鋼の正確な化学組成から高温処理、鍛造工程まで記されているという。
アレバ社は、鍛造工場クリュソ・フォルジュ社を2006年に買収し、昨年1億ユーロを設備投資したばかりだった。

現在では、このような不整合性は起こり得ないと同社は主張しているが、実際のところは疑問視されている。
以上、

日本では原子力規制緩和委員会の田中委員長により、すでに安全神話の再構築に成功しており、今回も国際機関IAEAから緩和委員会に対し、調査要請があったと見られ、一応、対応せざるを得なく、形式的に電力会社に調査させたものだろう。
また、電力会社もこれまで使用してきて問題もなかったことから、原発を止め炉本体の改修工事をすることなど考えられず、適当に収拾されることだろう。品質に問題はなかったと!
 

[ 2016年9月 3日 ]
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