アイコン 西日本シティ銀行 学生ベンチャーの日本風洞製作所にプレ投資 特許

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西日本シティ銀行は25日、地域の事業会社等と共同で出資している「QB 第一号ファンド」において、初めてのプレ投資案件(事業前の着手金投資)となる「(株)日本風洞製作所、代表:ローン・ジョシュア」への出資を行った。

日本風洞は、九州大学の現役学生であるローン・ジョシュア氏が起業したベンチャー企業で、同社が取り組む高効率風力発電機の開発が、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の平成28年度「シード期の研究開発型ベンチャーに対する事業化支援助成金」に、福岡県で初めて、また、現役学生が起業したベンチャー企業として全国で初めて採択された。
西日本シティは、本ファンドを通じて大学発ベンチャーの成長及び地域経済の活性化を積極的に支援していくとしている。

1.対象企業の概要
会社名:株式会社 日本風洞製作所
本社住所:福岡県久留米市荒木町藤田1147-5
代表者:代表取締役 ローン・ジョシュア
設立:平成28年10月
事業内容:高効率風力発電機の開発・製造・販売等
資金使途:風力発電機のための後付け2重プロペラ化アタッチメントの開発資金等

2.出資の理由
本件は、本ファンドの特徴であるプレ投資機能を活かし、当社の研究開発シーズの事業化を支
援するものであり、当社の下記の点を評価し出資を行った。
(1)将来性
風力発電等の再生可能エネルギーの導入メリットは、地球温暖化対策に関するグローバルなものから、エネルギー自給率の向上や化石燃料調達資金の削減など我が国のエネルギー政策に関するものが多岐に渡っており、再生可能エネルギーの発電技術の高度化が求められている。
(2)高い技術力
当社の開発する技術が実用化されることで、コスト・効率・起動性の3 点においてより優れた風力発電機の製造が可能となる(ローン・ジョシュア氏が特許保有)。
「風車ヨーイング最適化プロジェクト(Wind Turbine Yawing Optimization Project)」

(3)地域経済の活性化
九州地域の大学の研究成果を活用した新たな事業の創出及びベンチャー企業の創業支援を
行うことにより、地域経済の活性化が期待される。
以上、西日本シティ銀行リリース等参照
仰々しく発表しているが、西日本シティ銀行はよほど嬉しかったのだろう。投資額は数百万円である。

<<日本風洞製作所の特許>>
出願者:株式会社産学連携機構九州(九大)
発明者:ローン・ジョシュア
<課題>
従来よりも単純な構造で風向変動を再現することが可能な風洞実験装置等を提供する。
<解決手段>
風洞実験装置3の固定部27は、実験軸25を固定して、実験体35も回転しない状況とする。回転部29は、実験体35を回転させずに、風洞実験装置3の風向を、実験軸25を中心に回転させる。従来は、複数台の風洞実験装置を固定し、それらを調整することによって風向を変動させていたが、風洞実験装置3は、単一の風洞実験装置で風向変動を再現しており、低コストでの大規模化等を可能にする。また、情報処理装置5の影響除去部33は、回転時に測定されたデータから、回転により生じる相対速度の影響を除去することができる。
<成果>
小型風車に悪影響をもたらすと長年指摘されてきた風向変動の研究が殆ど進んでいないことを指摘し、その原因として風向変動による影響を知る手段がないことを挙げた。その手段として考えられるものはシミュレーション・ビッグデータの解析・実物大実験の3つがあり、この手段を1つずつ研究し、試行錯誤をした末に、風洞実験法を確立させることに成功した。この実験法が実用化すれば、風力発電の大幅な効率向上が望める。

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[ 2016年11月28日 ]
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