九州リースサービス 東証2部へ上場
これまで田舎でろくに取引もない福証に上場していたが、これでは田舎に埋没してしまうと思ったのか、九州リースサービスは東証2部に上場した。
鏡になるのは九電工、過去、東京営業を強化し、今では全国区になるほど営業種目とエリアを拡大させている。いくら福岡が、人口増加があろうとこれ以上多くは望めない。
福岡県の人口は年間1.3万人づつ増加しているものの、リース対象である製造業は減少している。
同社の前期の事業概要は次のとおりとなっている。
1、リース・割賦
新規実行高が商業用設備、産業工作機械及び土木建設機械を中心に伸長したことにより、売上高は122億13百万円(前期比17.6%増)となり、営業利益は11億94百万円(前期比23.7%増)となった。なお、営業資産残高は582億88百万円(前期末比16.9%増)。
2、融資
売上高は9億86百万円(前期比▲5.0%減)となったが、貸倒引当金繰入額の減少により、営業利益は3億64百万円(前期比33.5%増)となった。なお、営業資産残高は197億63百万円(前期末比▲4.2%減)。
3、不動産
前期に大口の不動産売却収入が計上されていた反動減や連結子会社の減少などにより、売上高は49億49百万円(前期比▲26.2%減)となり、営業利益は14億26百万円(前期比▲14.7%減)となった。なお、営業資産残高は330億28百万円(前期末比▲8.9%減)となった。
4、フィービジネス
保険代理店収入や自動車リース紹介手数料収入などが堅調に推移し、売上高は4億83百万円(前期比0.2%増)となり、営業利益は2億28百万円(前期比5.5%増)となった。
ビッグマーケットの東京の営業拡大を図ることは必然だろう。ただ、同社の営業範囲は昔とほとんど変わっていない。時代は変化しており、今回はよい契機になろう。
九州リースサービス
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非連結/百万円
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16/3期
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17/3Q2期
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17/3予
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売上高
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19,395
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10,616
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20,300
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営業利益
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2,905
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1,874
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3,000
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経常利益
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2,824
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1,830
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2,900
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当期利益
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1,725
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1,555
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2,200
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EPS(円)
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76.81
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69.21
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97.89
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