アイコン アサヒHD 東欧ビールのがぶ飲み食痛に至るのでは・・・・ビール消費量世界ランキング

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1219_003.jpgアサヒグループホールディングスは13日、ベルギーのアンハイザー・ブッシュ・インベブ(ABインベブ)から同社が買収した英SABミラーの東欧事業を73億ユーロ(約9千億円)で買収した。
ビール世界最大手のABインベブは、SABミラー買収で欧州当局の承認を得るためにチェコ、ポーランド、ハンガリー、スロバキア、ルーマニアの事業を手放した。

ABインベブによるSABミラーの買収額は10兆円を超える。これだけ大規模なビール業界の合従連衡は、アサヒが人口減少と高齢化でビール販売拡大に苦しむ日本市場以外に打って出る足掛かりを提供した。
アサヒは、10月にも「ペローニ」「グロールシュ」「ミーンタイム」といった西欧ブランドをABインベブから25億5千万ユーロで取得していた。

ただ、ABインベブが事業の売却を余儀なくされている状況にもかかわらず、アサヒにとって割安な買い物ではい。
欧州での事業基盤が小さく、明確な相乗効果がそれほど期待できないアサヒが、米プライベートエクイティ(PE)会社のベインキャピタルや中国の華潤ビールも参加した入札でより高い金額を提示した。
この取引では、対象となる事業の企業価値がEBITDA(利払い前・税引き前・償却前利益)の14.8倍と評価されている。
これはオランダのハイネケンの11.5倍、デンマークのカールスバーグの9.6倍をしのぐ。
今回の買収は、正式発表を待たずに東京の取引時間中から報じられ、13日のアサヒ株価の市場反応は前日比▲4.6%安だった。

西欧・東欧ブランドの買収額を合計すると、約9千億円のアサヒの簿価純資産を上回る。アサヒは既に3千億円を超える純負債を抱えているが、借入金を増やすか、新株発行を避けられなくなる可能性もありそうだ。
以上、WSJなど参照

アサヒはチトビールを飲み過ぎてしまったのかもしれない。
これまで日本の食品企業は、自動車メーカーなどと異なり、国内市場に満足しきってきたツケが、今回ってきている。こん日の国内の消費不況が、少子高齢化に伴う市場縮小によるものだとやっと気づきはじめ、世界中であちこち買い漁っている。
ところが、キリンHDが2011年11月、ブラジルの清涼飲料水業界第2位のスキンカリオールを3000億円で買収したものの、その後▲1100億円の減損を露呈させ、HDとして赤字に至るなど、仲介会社の格好のカモになっている。買収額はスキンカリオールのEBITDAの13.0倍であった。
アサヒがカモにされていなければよいが・・・・。
食品は、清涼飲料水にしろ、ビールにしろ、国々によって嗜好は大きく異なる。日本のビールが歴史のある欧州やアメリカで、そのまま受け入れられる可能性は低い。食品での海外進出は非常に難しいともいえる。
ビール市場のランキングでは、ABインベブが市場占有率3割で首位、2位がハイネケン、3位がカールスバーグ・・・

 
ビールの消費量国別世界ランキング
2011年版
国名
万kl
1
アメリカ
2,418
2
ブラジル
1,280
3
ロシア
1,056
4
ドイツ
863
5
メキシコ
689
6
日本
554
7
イギリス
431
8
ポーランド
379
9
スペイン
322
10
南アフリカ
238
 
東欧5ヶ国のビール消費量と人口
国名
万kl
人口
ポーランド
379
3,840
チェコ
130
1,030
スロバキア
39
540
ハンガリー
71
1,000
ルーマニア
182
1,900
東欧5ヶ国
801
8,310
・2011年版
以上、上記2表は麒麟ビール作成資料などより
 
<アサヒHDの業績>
アサヒHDの業績と予想
連結/百万円
14/12
15/12
16/12
会計方式
日本方式
売上高
1,785,478
1,857,418
1,875,000
営業利益
128,305
135,119
140,700
経常利益
133,168
145,946
138,500
当期利益
69,118
76,427
80,000
総資産
1,936,609
1,901,554
825,548
自己資本
881,091
877,672
813,978
資本金
182,531
182,531
182,531
有利子負債
434,725
414,929
353,469
自己資本率
45.5%
46.2%
47.3%
・黄色部分は16/12Q3の実績数値
 
 

[ 2016年12月19日 ]
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