アイコン 2016年末の米国債 国別保有残高ランキング 日本9年ぶり首位

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2016年末の米国債保有額で、日本が年末時点としては9年ぶりに首位になった。2008年のリーマン・ショック以降、中国が年末時点の保有額でトップを維持してきたが、日本が逆転した。中国が人民元の急落に歯止めをかけようとドル売り・元買いを繰り返し、米国債を減らしたことが主な理由だ。米国債を巡る日米中の「三角関係」が変わりつつある。

 中国の保有額が大きく減った理由は、人民元の相場を下支えするためだ。外貨準備として保有していた米国債を売却し、ドル売り・元買いの為替介入の原資にあてていたことが大きい。中国の保有額は昨年10月以降、3カ月連続で日本を下回っていた。

昨年12月には米連邦準備理事会(FRB)が約1年ぶりとなる利上げに踏みきったことや、翌月に発足するトランプ政権による財政拡大への思惑が高まったことで、米国債の価格は大きく下落(利回りは上昇)していた。市場では、保有する米国債の価値が目減りするのを避けるために、中国がほかの国の国債などに資金を移していたとの指摘もある。

 

2016年末の米国債保有残高/10億ドル/米財務省
Country
2016年
2015年
増減
増減率
Japan
1,090.8
1,122.4
-31.6
-2.8%
China, Mainland
1,058.4
1,246.1
-187.7
-15.1%
Ireland
288.2
264.4
23.8
9.0%
Cayman Islands
263.5
249.8
13.7
5.5%
Brazil
259.2
254.8
4.4
1.7%
Switzerland
229.3
231.7
-2.4
-1.0%
Luxembourg
223.4
199.6
23.8
11.9%
United Kingdom
217.1
207.1
10.0
4.8%
Hong Kong
191.4
200.1
-8.7
-4.3%
Taiwan
189.3
178.7
10.6
5.9%
Belgium
120.4
121.7
-1.3
-1.1%
India
118.2
116.8
1.4
1.2%
Saudi Arabia
102.8
118.9
-16.1
-13.5%
Singapore
102.2
110.3
-8.1
-7.3%
Korea
93.2
74.6
18.6
24.9%
Russia
86.1
92.1
-6.0
-6.5%
Canada
83.0
72.4
10.6
14.6%
Germany
82.2
74.6
7.6
10.2%
Thailand
66.0
39.1
26.9
68.8%
Bermuda
64.0
59.8
4.2
7.0%
France
60.8
61.6
-0.8
-1.3%
United Arab Emirates
60.6
69.5
-8.9
-12.8%
Turkey
59.1
64.6
-5.5
-8.5%
Netherlands
57.4
49.1
8.3
16.9%
Norway
52.5
69.1
-16.6
-24.0%
Mexico
47.1
72.2
-25.1
-34.8%
Italy
39.8
34.6
5.2
15.0%
Sweden
38.7
39.4
-0.7
-1.8%
Philippines
38.5
43.0
-4.5
-10.5%
Spain
38.3
36.2
2.1
5.8%
Australia
34.6
30.6
4.0
13.1%
Poland
34.0
30.2
3.8
12.6%
Israel
31.6
20.8
10.8
51.9%
All Other
482.5
490.3
-7.8
-1.6%
Grand Total
6,003.9
6,146.2
-142.3
-2.3%

 

[ 2017年2月16日 ]
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