アイコン 追報:脱毛サロン「エターナルラビリンス」の会員11万人悲鳴 (株)グロワール・ブリエ東京の破綻

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脱毛サロンの(株)グロワール・ブリエ東京(東京都港区北青山3-6-7、代表:船田正司)は3月28日に東京地裁に自己破産申請、4月5日に破産手続きの開始決定を受けた。破産管財人には、進士肇弁護士(篠崎・進士法律事務所)が選任されている。
負債額は97億7225万円。うち、会員の被害額は約11万人に対して90億円に上っている。

突然の破産申請を受け、同社が経営していた脱毛サロン「エターナルラビリンス」の会員から悲鳴が上がっているという。
同社は、脱毛サロンを全国に約100店舗展開し、会員数は約11万人。会員は十数万円から数十万円に及ぶ料金を月ごとに分割して支払う契約を結んでいるが、破産管財人のホームページによると、解約を希望してもすでに支払った施術料金の返金は「極めて困難な見通し」で、破産配当も1%未満の可能性があるとされている。

同社は消費者庁から昨年8月24日、契約代金の一括支払いを月で割った月額料金を「月額制」と表示するなどの「虚偽誇大広告」や中途解約者への返金拒否が発覚し、特定商取引法違反により9ヶ月間の新規顧客業務の停止処分を受ける事態に至った。
新規顧客の勧誘などができず、資金繰りを急速に悪化させた。
昨年9月に東証2部の(株)RVH社に対して、店舗資産などを担保にして借入を行うとともに、スポンサー支援の基本合意契約も締結していた。
同社は借り入れを起こしてから短期間に借入金の返済ができなくなり、RVH社が担保権を実行し、今年3月24日にRVH側へ事業譲渡していた。
そのため、同社には、営業権や店舗資産含めほとんど資産がない状態になっている。

少し疑問点が残るのは、
RVH社側が、業界通念上、正当な価格で(株)グロワール・ブリエ東京の営業権の事業譲渡を受けたかどうかである。
元々医用向け3次元グラフィックスLSIのRVH社は、昨年1月、美容脱毛サロン大手の(株)ミュゼプラチナムを買収し、業態・利益共に大変身させていた。
RVH社の代表:沼田英也氏は平成26年6月に代表になったばかりで、それまで金融畑の人でいろいろ精通している人。
破産管財人もRVH社によるグロワール・ブリエ東京の事業の評価額が正当に行われたどうか検証する必要があろう。破産申請直前の3月24日に事業譲渡されていることからも何かにおうものがあるかもしれない。

RVH社は、昨年1月買収した脱毛サロン「ミュゼプラチナム」に加え、今回、グロワール・ブリエ東京の「エターナルラビリンス」も傘下に納め、脱毛サロンで業界ダントツのトップに至っている。
ただ、破産管財人は裁判所から選任された弁護士であり、当事案を早く終わらせたいのが心情でもある。(破産終結に至るまでが、短くとも長くとも破産管財人に入る報酬は同じ)

破産管財人が(株)グロワール・ブリエ東京の債権者向けに用意しているHP
http://www.etarabi.net/
以上、報道なども参考
 

[ 2017年4月12日 ]
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