アイコン 核兵器は狂人と独裁者に持たせてはない

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習さんとトランプさん、どうみてもトランプさんのほうが一枚も二枚も上手でした。

会談中にシリアへの攻撃を知った時の習さんの心境といえば、飯も喉を通らんかったことでしょう。

アメリカ軍のシリア攻撃は韓国の大統領選挙にも影響したようで、公共放送のKBSなどが行った世論調査で、中道系の政党「国民の党」のアン・チョルス(安哲秀)候補が、36.8%、これまでリードを保ってきた革新系の最大政党「共に民主党」のムン・ジェイン(文在寅)候補が32.7%で、支持率でアン氏がムン氏を上回って初めてトップに立った。

韓国では、これまで反日、反米一辺倒で北朝鮮の核実験やミサイル発射に対しては、融和的な発言が目立つムン氏よりも、米韓日同盟に基づき制裁を優先すべきだと主張するアン氏を支持する動きが保守層の間で広がっていることが、背景にあると見られている。

米国軍のシリア爆撃は、きちんと計算されてのもだったことが分かる。それにしてもトランプさんは強かである。

きょうも、(農と島のありんくりん)を読んで納得するばかりです。

農と島のありんくりん
http://arinkurin.cocolog-nifty.com/

移り変わる自然、移り変わる世情の中で、真実らしきものを探求する

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名無しさんのご意見です。HNを入れてくださいね。ルールです。

「北朝鮮の核は防衛用のアメリカ恫喝用で、アメリカ侵攻用ではない、北朝鮮にアメリカを侵攻する目的も能力も全くない、冷静に視たらそれがなんの戦略でもないのが分るはずだ。

例えしょうもない北朝鮮でも、能力以上の日米戦争やった日本の無謀な悪例を知ってる。」

はてなさんのご意見。

「北朝鮮脅威論を唱える人は、北がアメリカから受けている軍事的脅威のほうが、日米韓が北から受けている脅威よりはるかに大きいことを見落としがちです。」

「アメリカの軍事力のほうが圧倒的に上である以上、別に北を信頼するわけではないが、北のほうから先制攻撃を仕掛ける可能性は低いと判断します。」

「他の人たちは、北朝鮮との対話は成り立たないと決めつけていらっしゃるようですが、独裁者の心理なんてある意味わかり易いものではないですか」
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まず名無しさんは、兵器に「防衛用」も「侵攻用」の区別はありません。

要は使う側の用兵上の問題であって、小は小銃から大は核兵器まで、防衛用にも攻撃用にもいずれにも使えます。

「なんの戦略もない」と言いますが、おっしゃっている「戦略」の意味がよくわかりません。

北朝鮮は亡命在英公使の証言によっても、2017年の米国の政権交替期を狙って核武装化を急いだことは明らかになっています。

これは北朝鮮の立場に立てば、多弾頭ICBMを実戦化することによって、核武装による体制の保全だろうと推測できます。

これは北朝鮮の国家意思、すなわち「戦略」ではありませんか。

しかも大変に危険な。

一説によれば、北朝鮮は2016年5月の党大会で正恩が述べたことを引き合いにして、印パをモデルにしているという説があります。

正恩が、「核を持てば制裁は効かない」と考えていることは確かでしょう。

彼がそう思うのは勝手ですが、国際社会はそうは考えません。

この男にだけは核を持たせられない、と考えているからです。

なるほど印パも持ちましたが、それは相互に標的が明確であって、しかも両国とも民主主義体制の国です。

印パの核武装化はもちろん望ましいことではありませんでしたが、地域の安定や国際社会の秩序そのものを破壊しないという暗黙の「紳士協定」が成立しているとみなされています。

このような場合、逆に核保有国同士は小規模な戦争すら核戦争の導火線として回避するようになりますので、皮肉にも地域は安定化してしまうのです。

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では、北朝鮮はどうでしょうか。

まったく印パとは異なります。一党独裁どころかひとり独裁制で、国民の生殺与奪の権利は正恩ただひとりが握っています。いわば属人国家なのです。

その残虐性は古代的ですらあり、叔父を高射砲で撃ち殺し、兄をVXガスで殺すことすらためらいません。

外交感覚はゼロに等しく、中露にさえ訪問したことがないという引きこもりでりです。

名無しさんは、「日本の無謀な悪例を知っている」とは、いわゆる大東亜戦争(歴史的呼称)のことでしょうか。

あの大戦の始まる経緯と戦史を知って言っていますか。

私にはあの人物が歴史書を読んでいるとは想像しにくいのですが、それは置くとしても、日本は避けられた戦争を、戦争目的が混乱した政府方針によって引き寄せてしまいました。

しかし、北朝鮮と決定的に違うのは、かつての日本には独裁者は存在しなかったし、その防衛のために戦ったのではなかったことです。

関連記事http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2016/05/post-003a.html

一方、北朝鮮の「戦略」の根底にあるのは、自らの生命の保全とその根拠である独裁権力の永久化です。

独裁者に奉仕する国家、その独裁者を支える核兵器なのです。

このような国が核兵器という一見オールマイティに見える兵器を持った場合、ただ「体制の保全」だけで満足するとは思えません。

おそらく印パとは違って、東アジア地域の小規模覇権国家を目指すことでしょう。

仮想敵国である韓国に対してはかねてからの要求どおり「民主化」すなわち従北化と、「外国軍隊なき朝鮮半島」、つまりは在韓米軍の撤退を要求し、その先に待ち構えているのは「民族悲願の統一」かもしれません。

同じく仮想敵の我が国に対しては、制裁解除から始まり、日韓条約と同等の補償と慰安婦謝罪を要求するでしょう。もちろん拉致被害者など永久に帰国できません。

大小二つの独裁国家に牛耳られる東アジア世界・・・、悪夢です。

はてなさんは「北朝鮮が受けている圧力のほうが大きい」と言いますが、何故にその「圧力」が高まったのか、原因は誰にあるのかをあいまいにしたもの言いです。

それは6カ国協議の過程での裏切りの数々、二枚舌どころか3枚、4枚舌を使って、結局核武装化したのはどの国だったのか、思い出してから言って下さい。

核兵器は狂人と独裁者に持たせてはなりません。

なぜならその動機が最終的には、独裁者個人の「自分の命大事」の恣意に左右されるからです。

核を自分のために私する国に核兵器を持たせてはなりません。

「核を持てば制裁が効かなくなる」のではなく、「核を持たせないためには制裁を続ける」しかないのです。

ただ、その手段が軍事的オプションなのか、直接交渉による核軍縮になるのかの判断の違いがあるだけです。

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移動式起立発射機に搭載されて発射されたスカッドER

もう一点。このお二人は北朝鮮が核の先制使用をしないと思っているようですが、そうでしょうか。

私はそう思えません。

関連記事http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2017/03/post-cebc.html

もし、北朝鮮が大陸間弾道ミサイルをただ1基持っているだけなら、私にもそれは政治的アイコンのようなものだと思えるでしょう。

しかし残念ながら、北朝鮮はこのような最小限核抑止力だけではなく、既に「使える核兵器」を保有しています。

北極星2号(KN15)、スカッドERです。

名無しさんは、「SLBMをお馬鹿な地上発射型にして幼児みたいな示威をした、どうやっても、例え100発の核を保有しても運搬手段が無い以上無用の長物に過ぎない」と書いていますが、違います。

馬鹿どころか、あれこそが山中に隠蔽でき、どこからも撃てる移動式起立発射機(TEL)を持った弾道ミサイルです。

この中距離弾道ミサイルは、核兵器使用の心理的ハードルを大きく下げてしまいました。
語弊がありますが、「気楽に撃てる核兵器」なのです。

大陸間弾道ミサイルは、核による第1撃を受けたあとの第2撃用であって、その時既に北朝鮮の中枢は消滅しているはずですから、政治的意味のほうが大きいのです。

一方、この北極星2号やスカッドERは、実戦の中で戦術の中に組み込んで使う野戦兵器的性格 があって、さらに言えば先制使用するためにあるといっていい核兵器なのです。

今の北朝鮮危機は、まさに正恩がこの「使える核兵器」を持ったが故に生じていることを忘れないでください。

米国が軍事オプションを取るか、直接交渉オプションを取るのか、はたまた周辺国に核再
配備をするのか、私にはなんとも言えません。

もちろん日韓に被害がすくないように祈るしかありませんが、最終的には米国が判断することだからです。

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[ 2017年4月11日 ]

 

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