国が300億円+民間が19億円出資した官民・農水ファンド「農林漁業成長産業化支援機構」(A-FIVE/農林水産省所管)が、令和2年度末にも新規投資を停止することが21日、財務省への取材で分かったと報じられている。
累積損失も92億円と膨らみ続け、財務省と農水省は現在のビジネスモデルでの継続は難しいと判断した(9月の中間決算で累損は膨らんでいるものと推料される)。
新たな投資は現在検討中の案件を除き当面控えるとみられ、既存の投資の回収を進める。
安倍政権にとって農水産業の成長産業化に向けた参入企業へのプレゼントファンド。
財務省は2年度にA-FIVEが要求している115億円の財政投融資も大幅に削減見通し。
事業の主体者たちに対して連帯保証でもとっていない限り、出資金全部がなくなる可能性も高い。国の実績作りに利用された法人農業者へのプレゼント。農水省は実績作りだけに奔走している必要悪な組織になりつつある。
農業は天候や病害虫に悩まされ、そんなにたやすいものではない。ビニールハウスメーカーや農機具メーカー、農作物食品加工機メーカーなどが儲かったことだろう。
口出しもさせないのに民間からなぜ金を出させるのだろうか。お上は怖い。