26年2月期 コスト増で3期ぶり最終減益
リテールパートナーズが13日発表した2026年2月期の連結決算は、売上高にあたる営業収益が前期比4.3%増の2781億円と過去最高を更新した。宮崎県の地場スーパー「永野」の買収効果が寄与し、九州南部でのドミナント(集中出店)戦略が進んだ。一方で、人件費や電気代の高騰が利益を圧迫。最終利益は1.7%減の51億円と、3期ぶりの減益となった。
「攻め」の拡大路線が収益を押し上げた。同社は傘下の丸久(山口県)を通じて、昨年6月に永野(宮崎市)を完全子会社化。既存のマルミヤストア(大分県)との物流網統合を進め、調達コストの抑制を図った。物価高による消費者の節約志向に対し、生鮮食品の強化や独自の惣菜メニューの展開で対抗し、客単価の上昇につなげた。
だが、収益環境は厳しさを増している。全国的な賃上げの波を受け人件費負担が増したほか、冷房・冷蔵設備の電気代上昇が営業利益を削った。田中康男社長は「物流2024年問題への対応も含め、構造的なコスト上昇要因が続いている」と分析する。
あわせて発表した27年2月期の連結業績予想は、営業収益が前期比3.7%増の2885億円、最終利益は4.1%増の53億円と増益に転じる見通しだ。永野とのシステム統合による効率化を本格化させるほか、プライベートブランド(PB)の拡充で利益率の改善を図る。
折しも13日の債券市場では長期金利が2.4%台へ急騰。金融環境の変化は今後の店舗改装やM&A資金の調達コストに影響する可能性がある。地方スーパー連合として独自の地位を築く同社にとって、規模の拡大と高コスト構造の打破をいかに両立させるかが、今後の焦点となる。