【決算深掘り】資生堂、巨額赤字でも株価急騰 市場が評価した「膿出し完了」
資生堂が発表した最新決算は、最終赤字という厳しい内容となった。しかし、株式市場はこれをネガティブには受け止めず、発表後に株価は急反発。一見矛盾する値動きの背景には、「過去との決別」と「構造改革の進展」への評価がある。
今回の赤字の主因は、米州事業に関する468億円の減損処理だ。買収ブランドの価値を見直し、のれんを一括で圧縮した格好で、いわば“損失の確定”。将来にわたって不透明要因を残さなかった点が、市場には「膿出し完了」と映った。
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加えて、会社側は来期の黒字回復見通しを提示。構造改革による固定費削減や拠点統合の効果が顕在化しつつあり、収益体質の改善が進んでいる。投資家が最も嫌うのは「いつ出るかわからない損失」だが、それを一気に処理したことで、利益の見通しがクリアになった。
一方で、課題は残る。中国市場への依存度や、欧米事業の再構築、デジタル販売戦略の強化など、次の成長ドライバーをどう築くかが問われる。
今回の株価急騰は、業績好転そのものというより、「期待値の底打ち」と「再建シナリオの明確化」を評価したものだ。資生堂が真に復活するかどうかは、2026年以降の実行力にかかっている。
[ 2026年2月18日 ]
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