【千趣会】本社売却で黒字確保も...本業4期連続赤字 2026年が"正念場"
千趣会が発表した2025年12月期決算は、最終黒字を確保したものの、その中身は本社ビル売却益によるものだった。本業の通販事業は4期連続の営業赤字。再生計画の成否は2026年にかかっている。
主力ブランド「ベルメゾン」の売上高はピーク時1,000億円超から359億円規模まで縮小。総合カタログ通販モデルは、EC専業勢との競争激化に押され続けている。今回の最終黒字は大阪本社ビル売却による約70億円の特別利益が大きく、本業の回復を示す内容ではない。
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再生計画(2025~2027年)では、団塊ジュニア、子育て世代、シニア層に顧客を絞り込む戦略へ転換。「誰にでも」から「特定層に深く」へと舵を切る。また、2025年2月には東日本旅客鉄道との資本業務提携を解消し、自立路線を明確化。カタログ依存から脱却し、EC中心で価格や在庫の機動的運用を進める。
さらに株主優待制度も廃止。優待コストを削減し、まずは営業黒字化を優先する姿勢を示した。
会社側は2026年度に営業利益2億円の黒字化を目標に掲げる。ただし売上計画はすでに下方修正されており、消費者の「ベルメゾン離れ」を止められるかが最大の課題だ。資産売却で得た時間は長くない。2026年は千趣会にとって実質的な分水嶺となる。
[ 2026年2月17日 ]
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