アイコン タマホーム/乱発の子会社を糾合スリム化+あれこれ

タマホームは6月1日、本体のタマホームが子会社のタマディベロップメント㈱、タマソリューションズ㈱ならびにタマホーム建築研究所㈱の3社を吸収合併した。
いろいろ会社を作れば、それなりに人も必要となり、経費もかかる。注文住宅のタマホームがタマディベロップメント㈱のような開発事業会社を持つには、売上規模からして自己資本が200億円以上になってからであろう。今回の合併措置は賢明な処置といえる。

タマホームは、平成17年6月東京進出、高輪にビルを取得して本社も東京に移転している。19年9月には東京の分譲マンション会社「(元)三和ハウス(正式社名は「夢真アーバンフロンティア」)」をあの夢真から買収して分譲マンション事業を開始、タマホーム東京として事業展開、平成21年11月タマホーム東京をタマディベロップメント㈱に社名変更していた。その時のお釣りは大きいようである。
タマホームは、売上高ばかりが大きくても、財務内容もそれに匹敵する内容でなければ、今回のような不況による受注不振に対応できなくなる。その原因が本業の注文住宅事業から外れた事業分野での問題であったとしたら尚更のことである。今回は乗り越えたみたいであるが、同じことは2度3度必ず繰り返される。

その他:
・田無支店を6月13日多摩支店に統合して閉鎖する。スクラップ&ビルドである。
・ 杉並区上井草の分譲住宅については先般掲載したが、前評判では抽選分譲とされてい
たが、今では先着順受付になっている。

追加
平成22年1月、タマホームは、分譲マンション事業を手掛けるタマディベロップメントを不動産流動化事業に参入させる。第1弾として、タマディベロップメントが匿名組合出資する特別目的会社(SPC)を通じて、墨田区内の土地を取得。新日本建設と工事請負契約を結び、賃貸マンション「(仮称)タマレジデンス吾妻橋タワービュー」の建設に着手した。総戸数61戸、延床面積約2,392平方メートルと日経に報じられている。
東京進出後取得した不動産物件ならば、その後の値下がりにより赤字売却するわけにもいかず、建築して付加価値を付け、売却するという手段もあろうが、注文住宅という本業一筋に逆行することになり推奨できるものではない。不動産を新たに取得してのこうした事業ならば、ご指南役が誰であろうとご法度ものである。

[ 2010年6月 4日 ]
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