アイコン 長崎市の駅区画整理と長崎県の新庁舎建設計画について(3) 計画のない都市計画

長崎駅長崎市の都市計画が全く見えてこない。前回のアミュプラザの3倍拡張計画も長崎市にとっては予想外であったようである。株式会社であるJR九州にしてみては当然計画するところのものである。
ところで、1854年創業の岡政呉服店から続いてきた浜町(ハマノマチ)の長崎大丸が、7月までで閉館することを決定した。これまで、地元百貨店の浜屋と競う形でアーケード街入口に向かい合って営業してきたことから寂しい限りでもある。

長崎一の繁華街である浜町から続く江戸町にある県庁や警察庁舎も移転してしまう。一帯は抜本的な手を打たなければ、いよいよ寂れるばかりかと心配でたまらない。
先般、商工会議所の人と話したが、長崎市に都市計画の立案能力があるのだろうかと疑った。ならば、商工会議所に対して、商工会議所自らが、衰退一方の商業地の発展を可能にする具体的な青写真を策定したらよいのではと提案してみた。それを市役所に逆提案するのである。これまで、長崎市の商業経営者は、議員や役所に依存しすぎたのではなかろうか。小手先の改善をはかったところで、大きな時代の潮流には逆らえないものである。

長崎市役所の行政側に商業地の都市再生計画の立案能力がないとするならば、商工会議所はそろそろ目覚め、商工会議所が中心となり企画立案し、大掛かりに行政を動かしてこそ、明日の浜町があるのではと思えてならない。
政治優先の長崎市の場合、TMOの機関として国からも認められている長崎市商工会議所は地域発展の要であり、決して選挙の集票マシーンであってはならず、都市再生に向け主導権を発揮すべき時期と立場ではなかろうか。

長崎市の無計画のような計画により都市計画が執行されていく限り、新幹線の開通により、よりいっそう古くからの商業地にはダメージが拡がり、商業衰退、人口流出もしくは減少が続くものと見られる。機会を見失ったらそうしたことは必然となってくる。

長崎市役所にも大局から企画立案実行能力のあるリーダーシップある人材が求められているといえよう。
 

[ 2011年2月 9日 ]
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