アイコン 利根ジオテック(株)の破綻について

破綻企業 :利根ジオテック(株)
本店所在地:岩手県一関市字沢160番地
代 表  :前田光春
設 立  :昭和29年8月
資本金  :1億7,520万円
業 種  :コンクリート二次製品の製造、ヒューム管・パイル・アーチカルバート・道路用コンクリート製品・マンホール・バイコン製品
従業員  :51名
年 商  :(平成23年3月期)13億6,600万円
(平成22年3月期の自己資本は3億33百万円(内資本金1億75百万円)、自己資本率22.1%)
取引銀行 :岩手(一関)、北日本(一関)、農林中金(盛岡)
既存の仕入先:メタルワン東北、岩手建商、ニットク中川ヒューム管工業、佐藤製線販売、川崎コンクリート工業、丸紅、エムケーシーほか(以上、過去取引のあった仕入先)
既存の販売先:佐々木組、橋爪商事、平野組、大成建設、吉田産業、川崎コンクリート工業、ホクエツ、岩販、恵工業ほか

破綻状況 :7月20日東京地裁に民事再生法の適用を申請
説明会開催:7月21日午後2時より、一関文化センター(一関市)で債権者説明会開催。
申請代理人:住田昌弘弁護士(東京都千代田区内神田1-8-1、センチュリー法律事務所、電話03-5280-5033)ほか。
負債額  :約12億円が見込まれている。

同社は昭和29年8月旧名 岩手ヒューム管工業㈱として設立されたコンクリート二次製品製造会社。インフラ事業に必要なコンクリート二次製品のヒューム管・パイル・アーチカルバート・道路用コンクリート製品・マンホール・バイコン製品などを製造、地盤基礎工事などの土木工事も請け負っている。
資本関係では、以前は、経営コンサル及び工事請負の塩見ホールディングス(一応、上場企業)が全株を取得して有し、塩見グループから営業権の譲渡を受けるなどして規模を拡大したが、その後、会社分割して地下開発工事部門の営業権を(株)成幸利根(民事再生で破綻)に譲渡していた。しかも、塩見ホールディングスの経営悪化から2年前に、現経営陣に対して株式が譲渡され、今では従前の会社となっている。

塩見グループから営業権を譲渡された2007年3月期の売上高は約62億円に達していた。08年期は地下開発工事部門の譲渡もあり、売上高は17億円弱まで急減、更にリーマンショックなどから2010年3月期には、約12億円まで売上高は減じていた。

2011年3月期は、花巻総合体育館増築などの大型案件により、売上高は約13億台まで回復、しかし、3月11日の東日本大震災の発生により操業停止を余儀なくされ、3月単月度の売上高が激減、2011年3月期の純損失は約45百万円に達した。また、進行中であった大型案件が、5月にズレ込み多額の先行払いが発生、資金繰りの悪化に拍車をかけ、支えきれず、今回の民事再生法の適用申請に至った。
 

[ 2011年7月21日 ]
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