アイコン 西日本新聞社とは 業績・株主構成ほか

「西日本新聞社」は、福岡の地元財界を株主に経営されている新聞社。昔はボロ儲かりしていたが、今は財務内容(純資産225億円)は別として業績は普通の会社。

新聞社は、インターネット出現により新聞紙の販売事業は斜陽産業に至っている。今後、情報に付加価値を付けて販売するタブレット新聞及びPC有料新聞となるのは世の趨勢。

しかも、大手新聞社が九州にはいくらでも支局があり、西日本新聞社の場合、その存在価値そのものが問われるものとなる。地元でありながら、博多港開発「けやき事件」や九電「やらせメール事件」記事のように後出しジャンケンばかり続けていたら購読者から嫌われてしまおう。九電「やらせメール事件」では、株主さまの記事は当然後出しにしかできないだろうが、そこに同新聞社の記事の限界が残念ながら見えてきてしまう。

マスコミが、問題を捉えていても、意識的に書かない・掲載しないということは、マスコミにとって犯罪行為ではなかろうか。同社も大手新聞社同様、株主を見ていただければ判るとおり、記事には限界が生じてしまう存在である。

 

 西日本新聞社の業績推移
連結/百万円
19年3月
20年3月
21年3月
22年3月
23年3月
売上高
72,639
70,871
65,628
63,851
61,776
経常利益
2,279
1,779
1,239
2,026
1,793
当期純利益
908
677
274
479
634
純資産額
22,025
21,400
20,898
22,081
22,563
総資産額
59,576
58,014
54,950
54,016
54,654
自己資本率(%)
30.3
29.8
30.3
32.8
33.3
 
西日本新聞社 平成23年3月期 (連結)  /百万円
流動資産
21,626
流動負債
12,393
(現預金)
13,662
(短期借入金)
922
 
 
固定負債
19,698
固定資産
18,176
(長期借入金)
2,480
(有形固定資産)
8,084
純資産
22,563
(投資その他)
9,713
(資本金)
360
総資産
54,654
純資産+負債
54,654
・純資産率41.28%だが内容は超優良企業。
 
西日本新聞社の株主構成   平成23年3月31日現在 株主数1,312
氏名又は名称
所有株式数(千株)
割合(%)
株式会社電通
225
3.13
九州電力株式会社
222
3.08
新日本製鐵株式会社
222
3.08
日本製紙株式会社
200
2.78
株式会社西日本シティ銀行
184
2.56
西日本鉄道株式会社
162
2.25
株式会社テレビ西日本
150
2.08
株式会社福岡銀行
150
2.08
株式会社みずほ銀行
129
1.79
株式会社リコー
100
1.39
1,744
24.22

 

西日本新聞社の子会社群

連結子会社の名称

住所

資本金

主要な事業の内容

所有割合(%)

(千円)

㈱西日本新聞会館

福岡市

900,000

不動産事業

57.89

 

中央区

㈱西日本エルガーラビル

福岡市

300,000

不動産事業

100

 

中央区

㈱西日本ファミリーランド

福岡市

400,000

その他事業

100

 

中央区

 

 

 

㈱西広

福岡市

60,000

総合広告代理業

73.33

 

中央区

㈱西日本新聞印刷

福岡市

48,250

総合広告代理業

66.63

 

 

㈱西日本リビング新聞社

福岡市

31,000

新聞関連事業

53.23

中央区

㈱西日本新聞広告社

福岡市

30,000

新聞関連事業

87.72

中央区

 

㈱西新広福岡

福岡市

25,000

新聞関連事業

100

中央区

 

西日本新聞福岡折込センター㈱

福岡県

20,000

新聞関連事業

70.03

大野城市

 

㈱西広案内

福岡市

15,000

新聞関連事業

100

中央区

 

㈱西日本オリコミ

佐賀県

15,000

新聞関連事業

42.0

佐賀市

 

西日本新聞開発㈱

福岡市

12,000

新聞関連事業

100

中央区

 

㈱メディアプラネット

福岡市

80,000

新聞関連事業

53.75

 

中央区

 

その他 9社

 

    

 

    

・テレビ西日本の社長は西日本新聞社の取締役。テレビ長崎やテレQの株主でもある。

 

<西日本新聞社の略歴>

同社は、昭和17年8月、「福岡日日新聞」「九州日報」は8月9日をもって終刊となり、翌8月10日より両紙を統合した「西日本新聞」を福岡日日新聞合資会社で発行した経緯。
福岡日日新聞合資会社=明治10年3月、森泰、藤井孫次郎らにより福岡下名島町の弘聞社から「筑紫新聞」創刊。同11年12月、筑紫新聞廃刊のあとをうけて藤井孫次郎が博多中島町の悟楽社より「めさまし新聞」を発刊。同12年8月「筑紫新報」と改題。同13年4月「福岡日日新聞」と改め、福岡橋口町に福岡日日新聞社(社長諏訪楯本)を設立し、日刊紙として自社印刷を開始。同23年11月、資本金1,500円の匿名組合に改組。同45年7月、資本金11万円の合資会社に改組。大正15年3月、現本社所在地に移転。同年5月、資本金を100万円に増資した。
株式会社九州日報社=明治20年8月、福岡本町の福陵新報社(社長頭山満)より「福陵新報」を創刊。同31年5月「九州日報」に改題。大正15年10月、資本金30万円の株式会社九州日報社に改組した。
 
西日本新聞社の略歴
昭和18年4月
合併により株式会社西日本新聞社設立(資本金150万円)。
昭和2510
㈱西日本新聞広告社(現株式会社西広、現連結子会社)を福岡市に設立。
昭和30年2月
「西日本スポーツ」を発刊。
昭和4712
福岡市中央区に株式会社西日本ファミリーランド(現連結子会社)設立。
昭和48年4月
株式会社西日本新聞会館(現連結子会社)を福岡市中央区に設立。
昭和50年2月
株式会社西日本新聞広告社(現連結子会社)を福岡市中央区に設立。
昭和5012
福岡市中央区に現在の社屋完成。
昭和62年7月
福岡市博多区に西日本新聞製作センターが完工。
平成3年12
西日本新聞再開発ビル㈱(現株式会社西日本エルガーラビル、現連結子会社)設立。
平成8年7月
オフセット輪転機への更新1号機が始動。同年12月、2,3号機始動。
平成9年2月
福岡市中央区に再開発ビル「エルガーラ」完成。
平成15年8月
西日本新聞長崎ビルが完成。
平成2210月 
北九州支社を本社化。(沖縄・山口から撤退) 
 
[ 2012年1月28日 ]
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