日本ハウズイング／第３四半期　管理戸数ランキング付き

同社は、Ｍ＆Ａなどによりマンション管理の大手３社の一角まで登りつめ、前期において首位に躍り出ている。同社の第３四半期の部門別業績状況は次の通りとなっている。

1、マンション管理事業

マンション管理事業は、マンション新規分譲が低迷する中、根強い委託替えニーズに対して積極的な営業を展開したことに加え、平成23年12月に乾商事（株）を連結子会社としたことから、国内の管理ストックは順調に拡大した。その結果、売上高は256億75百万円(前年同期比3.6%増)、営業利益は26億 06百万円(前年同期比6.3%増)となった。

　同社の管理戸数は前期末が453,395戸であったが、今期乾商事を子会社化しており、相当数増加しているものと思われる（第３四半期には管理戸数の説明はなされていない）。

2、営繕工事業

営繕工事業は、春季・秋季ともに大規模修繕工事の受注が計画通りに推移したこと、及び管理会社の視点から建物長命化に向けてきめ細かな提案に取り組んだことが奏功し、小修繕工事の受注が順調に推移した。その結果、売上高は141億44百万円(前年同期比10.1%増)となった。営業利益は、事業部制の拡大による人員の効果的な配置が寄与し、11億22百万円(前年同期比17.9%増)となった。

3、ビル管理事業

ビル管理事業は、既存契約先への営業に最注力した結果、国内において管理ストックの増加と周辺業務への展開を図った。また、中国においても大規模オフィスビルの管理が開始となるなど、引き続き順調に推移した。その結果、売上高は32億13百万円(前年同期比4.3%増)、営業利益は、外注費を中心とした管理コスト見直しが奏功し、2億46百万円(前年同期比36.3%増)となった。

4、不動産管理事業

不動産管理事業は、ビル管理事業と同様、既存契約先への積極的な営業展開及び提携先との情報連携の強化が寄与し、建物管理を中心に管理ストックを増加させることができた。その結果、売上高は29億21百万円(前年同期比2.3%増)、営業利益は、管理物件における売買仲介手数料収入が寄与し、2億91百万円 (前年同期比3.4%増)となったとしている。

同社はマンション管理業者であり、管理業務と工事を請け負っている。もっと儲かってそうだが、あまり儲かっていない。役員報酬が高いのか、競争が激しく管理料が安くなっているのかのどちらかであろう。

因みに、同業の東急コミュニティーの営業利益率は6.46％、同社は5.53％と１ポイント弱少ない。

連結/百万円	売上高	営業利益	経常利益	当期利益
11年3月期第3四半期	43,577	2,412	2,321	1,236
12年3月期第3四半期	45,954	2,670	2,600	1,285
前年同期比	105.5%	110.7%	112.0%	104.0%
12年3月期予想	61,900	3,400	3,320	1,780
11年3月期実績	58,533	3,460	3,340	1,688
10年3月期実績	58,483	3,173	2,901	1,179
09年3月期実績	58,398	896	606	-1,883
今期予想／前期実績比	105.8%	98.3%	99.4%	105.5%

マンション管理業者管理戸数ランキング　2011
	マンション管理業者名	管理戸数	備　考
1	日本ハウズイングＧ	453,395	独立系
2	大京アステージＧ	400,845	オリックス系
3	東急コミュニティＧ	301,633	デベ系
4	長谷工コミュニティＧ	270,838	ゼネコン系
5	三井不動産住宅サービスＧ	217,222	デベ系
6	大和ハウスＧ	203,536	コスモスライフ+ダイワサービス
	内、ダイワサービス	71,629	デベ系
7	三菱地所Ｇ	168,006	デベ系
8	合人社計画研究所	167,684	独立系
9	日本総合住生活	163,418	独立系
10	住友不動産建物サービス	155,016	デベ系
11	コミュニティワンＧ	142,074	旧ダイア管理
12	野村リビングサポート	115,776	デベ系
13	丸紅コミュニティＧ	113,680	デベ系
14	伊藤忠アーバンコミュニティ	73,941	デベ系
15	互光建物管理	72,975	メンテナンス系独立系