アイコン サトコウのSSUT工法建物/岩手の復興宿泊施設に 今後1400室建築へ

東日本大震災の被災地では、今も復興事業に携わる工事関係者などの宿泊場所が不足していて、釜石市でも工事関係者の多くは周辺の市や町で寝泊まりいる。

震災の復興事業に携わる人たちにいち早く宿泊場所を提供しようと、釜石市では巨大な箱を積み上げ、地上6階建て70室を備えた宿泊施設の建設が進められている。

箱の中には、あらかじめ工場で組み込んだユニットバスやテーブルなどシングルルーム2部屋分の設備が備えられていて、最大で地上8階まで積み上げることができる。

重量鉄骨ユニットシステムSSUT工法(サット工法)を開発したのは、新潟県にある鋼材卸、鋼材加工・施工会社の(株)サトコウ(新潟県上越市藤巻6-55、電話番号025-522-1133)。

同社によると、この工法で建設することで工期を通常の約半分以下に短縮でき、釜石市の宿泊用施設では、屋上には津波の際に宿泊者全員が避難できるスペースも整備するという。(1ユニットの高さが3メートル、6階建てとして、屋上高度18メートル以上)
1ユニットは、長さが11メートル、奥行き3メートル・高さも3メートルある重量鉄骨製のユニットを積み上げて完成させる。
既にホテルや賃貸マンションなど多くの実績を有し、基礎ができていれば工期は2ヶ月ほど、在来工法よりローコスト建築となる。

工法を開発した「サトコウ」の佐藤憲二社長は「自分たちの技術が被災地の役に立つことができて非常にうれしく思います。ほかの被災地でも需要があればどんどん作っていきたい」と話しているという。
会社では今後、大船渡市や宮城県石巻市など9つの自治体でも建設を進め、来春までに合計1400室分を提供することにしている。

 

[ 2012年9月20日 ]
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