実現すれば、ダイエーは・れてもまだ8,700億円の売上高があり、イオングループの売上高は６兆円を超える巨大流通グループとなる。イオンは、Ｊ・フロントリテイリング（大丸+松坂屋）傘下の食品スーパー、ピーコックストアを４月１日付で買収するなどスーパー事業を強化している。
　２００６年にダイエーの筆頭株主となった丸紅は、自社の持つ食料品部門と店舗運営との相乗効果を狙ったが、思ったほど成果が出ず、ダイエーはジリ貧状態に喘いでいる。

ただ、ダイエー株式の全株譲渡には、取引上、否定的とみられる。株式譲渡をめぐる条件面で折り合わなければ交渉は曲折も予想される。
しかし、丸紅がこのまま所有していても、ダイエーの経営の根本的な改善の見通しは付かないのも事実。
現在の役員構成は、会長と専務と平取締役がジャスコ、社長と専務と平取締役が丸紅、プロパーの平取締役２名となっている。筆頭株主は丸紅であり、指揮系統も難しかろう。