追、ILC誘致68対46で北上山地の勝ち 物理学で先行する東北大の勝利
宇宙誕生の謎に迫る超大型加速器「国際リニアコライダー」(ILC)を推進する国内の研究者組織「ILC戦略会議」(議長=山下了・東京大准教授)は23日、東京都文京区の同大で記者会見し、岩手・宮城両県の北上山地を建設候補地として選んだと発表した。
現在、海外で具体的検討はなく、ILC実現が決まれば北上山地が有力な候補地となる。
もう一つの候補地だった佐賀・福岡両県の脊振山地と比較。交通の便や研究・生活環境で脊振がやや優位だったが、地形や自然災害などの技術評価の得点では「68対46」の大差で北上が適地と判断した。
脊振では、施設がダム湖や都市部の地下を通ることなどが懸念された。北上は東日本大震災級の地震に対しても地盤が固く耐震性があり、工期や費用が縮減できると判断した。
以上。
背景には、著名な物理研究者が九州大学には殆どいないということがあるだろう。佐賀大も限界があり、また物理学の研究論文でも、世界的な発信基地となっている東北大が相手であり、東大・京大閥も東北大に靡いたものと思われる。
九州大学は、校舎だけは立派となったが、東北大学のように田舎大学から抜け出すどころか埋没してしまっている。やはり、世界に通用する研究論文が、各部から提出されない限り、九大の先の展望も見えてこない。九州という田舎の官僚用の九大閥で終わってしまっているのが現実だ。
九州大学は、総合力はあるにしても、世界的な研究・開発・発明分野では一時は九工大にも劣っていた。研究を牽引する教授の質が世界レベルから遠のいてしまっているのだろう。若手研究者に期待したい。
モバイル向けURL http://n-seikei.jp/mobile/
コメント