がん退治に成功/九州大学中山敬一教授ら マウスにて
九州大学の中山敬一主幹教授らのチームは、がん細胞を生み出す基になるが、抗がん剤の効きにくい「がん幹細胞」を、薬が効くように変化させ死滅させることに、マウスで成功、18日米医学誌電子版に発表した。
がんの再発を防ぐ、根本的な治療法開発につながる可能性があるという。
「がん幹細胞」は、体内でほとんど増殖せず“休眠状態”で存在するとされる。抗がん剤は、細胞が増えるのを抑える働きがあり、増殖しない「がん幹細胞」には効きにくい。治療でがんが消えたように見えても、わずかな「がん幹細胞」が残り、再発や転移につながる問題があった。
中山敬一教授=九州大学 生体防御医学研究所 分子医科学分野
当発表は、日本人の多くが癌を患い、手術しても再発に怯え続けている人たちにも、画期的な発表だ。早期に人に治験できる薬品開発が望まれる。
前回も抗ウィルス薬開発に道を開く、ウイルスと硫酸基についてのメカニズムを解明した九大の角田佳充准教授らの研究チーム。
九大もやっと最新鋭の校舎や研究施設での研究が結実しだしたようだ。
[ 2013年3月19日 ]

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