アイコン ヤバイ 夢の内容を解読/国際電気通信基礎技術研究所

国際電気通信基礎技術研究所は、眠っている人の脳の活動状況を分析することで、夢の内容を高い精度で解読することに成功した。
この研究は、NTTやKDDIなどの通信会社など118社が出資して作る国際電気通信基礎技術研究所(ATR/京都府相楽郡精華町光台二丁目2番地2(けいはんな学研都市))のグループが行ったもの。

研究グループは、3人の男性を眠らせて数分後に起こし、見ていた夢の内容を聞き取るとともに、眠っていた時の脳の活動内容を調べる実験を、それぞれ200回以上行った。そして、見た夢の内容を車や食べ物などといった20ほどのパターンに分類し、その画像を男性が起きているときに再び見せた。そのときの脳の活動を分析し、眠っていたときの活動と照らし合わせることにより、一部の内容については70パーセント以上の高い確率で夢の中に登場したかどうか、当てることができることがわかったという。

夢の中の色や、物体の形を解読することには成功していないということで、グループは引き続き、研究を続けたいとしている。
 国際電気通信基礎技術研究所では今後、今回の手法を使い、頭の中で考えただけでコンピューターを操作できるような技術を開発したいと話しているという。
当研究成果は、4月4日 (米国東部時間)発行のScience誌オンライン版(Science Express)に掲載された。

リリース内容
平成25年4月2日
株式会社国際電気通信基礎技術研究所(ATR)
睡眠中の脳活動パターンから見ている夢の内容の解読に成功

概要
ATR 脳情報研究所・神経情報学研究室の神谷之康(かみたにゆきやす)室長らのグループは、睡眠中のヒトの脳活動パターンから見ている夢の内容を解読することに成功しました。この成果は、4 月4 日(米国東部時間)発行のScience 誌オンライン版(Science
Express)に掲載されます。
この研究では、機能的磁気共鳴画像(functional magnetic resonance imaging, fMRI)装置を用いて睡眠中の脳活動を計測し、被験者を覚醒させ直前の夢の内容を言葉で報告させる手続きを繰り返しました。一般的な物体(「本」、「クルマ」等、約20 の物体カテゴリー)の有無を脳活動パターンから予測するパターン認識アルゴリズムを構築し、睡眠中の脳活動を解析することで、夢に現れる物体を高い精度で解読することができました。また、夢内容の予測には、実際に画像を見ている時に活動する脳部位のパターンが有効であることから、夢を見ている時にも、画像を見ている時と共通する脳活動パターンが生じていることが分かりました。
本研究は、脳活動を計測することで、主観的な夢内容の解読が可能であることを初めて示したものです。この方法は、夢だけでなく、自発的に生じる脳活動の機能の解明やブレイン-マシン・インターフェース、心理状態の可視化に応用する事が期待され、想像・幻覚などを解読することによって精神疾患の診断に貢献することが期待されます。
 

[ 2013年4月 5日 ]
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