衣料品販売業界初の1兆円突破 ユニクロのファーストリテイルリング/8月決算増収増益
<国内ユニクロ事業>
国内ユニクロ事業の当連結会計年度における売上高は6,833億円(前期比10.2%増)、営業利益は968億円(同▲5.4%減)と増収減益の結果となった。
今 期は、課題であった客数増に向け、コア商品(ヒートテック、ウルトラライトダウン、ウルトラストレッチジーンズ、エアリズム、ステテコ&リラコなど)を中 心に、TV-CM、チラシ広告などの販促活動を積極的に行ったことで、客数を同12.0%と大幅に増やすことができ、既存店売上高も同7.3%増となっ た。
しかし、収益面では、売上高総利益率が前期比▲1.8ポイント低下し、営業利益は同▲5.4%の減益。
売上高総利益率が低下したのは、価格志向の強さを反映し、値引き商品の販売が増えたこと、シーズン末期において、在庫処分を進めた影響によるもの。
また、売上高販管費率は、同0.6ポイント上昇したが、これは、店舗内の商品陳列棚の高層化による経費増、4月からの店長手当制度新設などによる人件費の増加によるもの。
なお、8月末の直営店舗数は、834店舗(FC店19店舗除く)と、前期末比10店舗増。
<海外ユニクロ事業>
海外ユニクロ事業の当期連結会計年度の売上高は、前期比64.0%増の2,511億円、営業利益は同66.8%増の183億円と大幅な増収増益を達成した。
8月末の海外ユニクロの店舗数は446店舗、前期比154店舗増。
中国、香港、台湾といった中華圏では、店舗数が前期末比102店舗増加し、中華圏の当連結会計年度の売上高は1,250億円、営業利益は135億円まで拡大した。
東南アジア(シンガポール、マレーシア、タイ、フィリピンなど)では、6月にインドネシア1号店を出店するなど、22店舗を出店し、計画を上回る好調な業績となった。
欧州事業(英国、フランス、ロシア)は、計画通りほぼブレークイーブンの結果となった。
米国事業では、新たに4店舗をショッピングモール中心に出店したが、下期における天候不順の影響、2013年秋にオープンする10店舗の新店関連経費増により、赤字幅は前年とほぼ同水準に留まった。
<グローバルブランド事業>ジーユー
グローバルブランド事業の当期連結会計年度における売上高は、2,062億円(前期比34.8%増)、営業利益は174億円(同20.1%増)。
特に、ジーユーは、既存店売上高の2桁増収と新規出店により、当期連結会計年度の売上高は837億円、営業利益は76億円と増収増益を達成し、高い成長が続いている。
セオリー事業も増収増益を達成し、過去最高の業績を更新した。
コントワー・デ・コトニエ事業、プリンセスタム・タム事業は増収となったが、営業利益は計画を下回り減益となった。
また、12月よりファーストリテイリンググループに加わったJ Brand事業は、売上高は計画通りだったが、営業利益は計画未達となっている。
以上。
ユナクロの今冬の目玉はカシミヤ製品としているが、大手百貨店が9月に販売したところ、バカ売れ状態だったと報告されている。しかも9月というのにユニクロの価格帯より高く販売してのこと。そうしたことからもユニクロ-カシミヤは大ブレークする可能性がある。
連結/百万円
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売上高
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営業利益
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経常利益
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当期利益
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12年8月期
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928,669
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126,450
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125,212
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71,654
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13年8月期
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1,143,003
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132,920
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148,979
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90,377
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13期/12期比
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123.1%
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105.1%
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119.0%
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126.1%
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14年8月期予想
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1,330,000
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156,000
|
155,000
|
92,000
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14年期予想/13期比
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116.4%
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117.4%
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104.0%
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101.8%
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11年8月期
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820,349
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116,365
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107,090
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54,354
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10年8月期
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814,811
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132,378
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123,755
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61,681
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[ 2013年10月10日 ]
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