任天堂/第3四半期 苦戦 為替益481億円あるが・・・
同社は第3四半期までについて、ニンテンドー3DS(3DS LL/3DS/2DS)では、10月に全世界で同時発売した『ポケットモンスター X・Y』が1,161万本の販売となった。
国内は、4月に発売した『トモダチコレクション 新生活』が182万本の販売になるなど、自社定番タイトルも順調に販売を伸ばしたほか、サードパーティーのタイトルからもヒット作が生まれており、好調に推移した。
海 外は、6月に欧米で発売した『とびだせ どうぶつの森』が279万本(全世界で352万本)の販売となったほか、欧州で7月、米国で8月に発売した『マリオ&ルイージRPG4 ドリームアドベンチャー』が154万本(全世界で200万本)、11月に欧米で発売した『ゼルダの伝説 神々のトライフォース2』が185万本(全世界で218万本)の販売となるなど、年間を通じて自社有力タイトルを発売した。
この結果、国内市場においては前年に引き続きハード・ソフトとも好調を維持し、米国では暦年のトップシェアハードになるなど勢いの改善はあったものの、海外市場の年末商戦期の伸びが限定的であったため、販売数量はハードウェアが1,165万台、ソフトウェアが5,725万本にとどまった。
Wii Uでは、夏から年末商戦にかけて『ゼルダの伝説 風のタクトHD』、『Wii Party U』、『スーパーマリオ 3Dワールド』などの自社有力タイトルを発売し、それぞれミリオンセラーとなったが、Wii Uビジネス全体の勢いを回復するには至らず、ハードウェアの販売台数は241万台、ソフトウェアの販売本数は1,596万本にとどまった。
ニンテンドーDS(DSi LL/DSi/DS Lite/DS)の販売数量は、ハードウェアが11万台、ソフトウェアが863万本、Wiiの販売数量はハードウェアが107万台、ソフトウェアが2,327万本。
結果、売上高は4,991億円(うち、海外売上高3,400億円、海外売上高比率68.1%)。欧米における本体値下げの影響などによりWii Uハードウェアの採算が依然として厳しい状況にある中、利益率の高いソフトウェアの売上高が伸びなかったこともあり、売上総利益は1,492億円。営業損益では、為替がドル・ユーロとも円安となったことにより外貨建てで発生する費用を円に換算した際の金額が大きくなったことなどもあり、販売費及び一般管理費が売上総利益を上回り、▲15億円の損失となった。
しかしながら、為替相場が前期末に比べ円安になったため為替差益が481億円発生した結果、経常利益は555億円、四半期純利益は101億円となったとしている。
ソニーとマイクロソフトの新製品の狭間で稼ぎ時の年末商戦で負けた。
連結/百万円
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売上高
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営業利益
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経常利益
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当期利益
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13年3月第3四半期
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543,033
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-5,857
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22,756
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14,545
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14年3月第3四半期
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499,120
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-1,578
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55,566
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10,195
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14/Q3/13/Q3比
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91.9%
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244.2%
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70.1%
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14年3月期予想
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590,000
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-35,000
|
5,000
|
-25,000
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14期予想/13期比
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92.9%
|
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47.7%
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13年3月期
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635,422
|
-36,410
|
10,482
|
7,099
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12年3月期
|
647,652
|
-37,320
|
-60,863
|
-43,204
|
11年3月期
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1,014,345
|
171,076
|
128,101
|
77,621
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2014年3月期Q3
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総資産
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純資産
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自己資本
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自己資本率
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1,587,058
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1,274,455
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1,274,324
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80.3%
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