アイコン 中国の1~9月の原油輸入量8.8%増 原油価格も上昇

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中国の2015年の原油輸入量は過去最高を記録し、世界首位の米国に迫る水準となる見通しとなった。
民間製油所の旺盛な需要や原油安を利用した戦略的石油備蓄の増加が背景にある。
中国の1~9月の原油輸入量は、前年同期比で8.8%増加した。9月の原油輸入量は前年同月比1.3%増にとどまったが、10─11月渡しの契約は堅調に回復しているとみられる。中国の輸入が失速するとの懸念は後退し、今後の原油価格を下支えすると見られる。

輸入増は、タンカーの動向や運賃に表れており、今年下半期の見通しを上方修正している。
中国では、7月以降、小規模の独立系製油所(ティーポット)に日量約70万バレルの原油輸入枠が認められたことも大きい。競争を導入し、民間投資を呼び込むことが狙い。ティーポットは現在、中国の総輸入量の約10%を占め、新たな需要を生み出している。
国営の中国中化集団(シノケム)傘下のHongrun Petrochemicalも輸入量を増やしたといい、国有製油所も第3・四半期に一服していた在庫積み増しの動きを再び強めている。

中国石油化工(シノペック)の商社部門であるユニペックは10月積みの北海フォーティーズ原油を600万バレル、ロシアESPO原油を290万バレル購入し、11月のアンゴラ原油の購入を増やしている。
中国の今年下半期の原油輸入量が前年同期(訂正)に比べて12%増えると予想。以前示した10%増から予想を引き上げた。通年では9%増とみている。
それが実現すれば、中国の輸入量は日量675万バレルとなり、米国の輸入量である日量730万バレルに近づくことになる。
以上、参考ロイター

天津の大爆発事故以来、貯蔵タンクや港湾地帯の安全の見直しもあり、天津に新たに設けられた大規模備蓄基地への原油搬入は見送られていたが、搬入を開始したのだろうか。

しかし、先月の情報では、原油のタンカーからの引取りが、これまで2日程度であったが今では2週間前後待たされているとも報道されていた。中国ばかりはなかなか正確な情報が伝わってこない。

ただ、こうした情報を受け一時値上がりしたWTI原油先物価格であるが、日本時間9日14時現在44.65ドル(現地23時59分現在)付近まで、また下落している。

アメリカの輸入量はシェールオイル開発が進み以前から大幅に落ちており、中国がシェールオイル開発を本格化させるまで、近々、最大の輸入国になると見られる。

 

[ 2015年11月 9日 ]
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