アイコン 北海道の星野リゾートトマムを買収 183億円で中国の復星集団傘下企業

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中国上海の復星集団傘下で商業施設運営の上海豫園旅游商城が、北海道のスキー場、星野リゾートトマム(北海道占冠村)の株式100%を買収すると発表した。
取得額は183億円。11日に契約を結ぶ。
中国人観光客に人気の北海道のリゾート買収により、収益を拡大できると判断した。

 トマムはスキー場のほか、757室のホテル、ゴルフ場などを備える総合リゾート施設。これまでは星野リゾート(長野県軽井沢町)が20%、オランダのファンドが80%の株式を保有していた。
 トマムは、北海道の雄大な自然を楽しめることから、中国人を含む外国人旅行客の人気を集めている。2014年の売上高は61億円、純利益は7億円だった。

上海豫園旅游商城は、上海の観光名所で明朝時代の庭園で有名な「豫園」周辺で商業施設を運営している。復星集団は日本で複数のオフィスビルを取得するなど不動産投資を積極化させている。

中国で、08年に超大ヒットした中国映画「狙った恋の落とし方(原題「非誠勿擾」、主演女優は舒 淇)のロケが北海道であったため、聖地を訪れる人たちが急増していた。しかし、東日本大震災、フクシマ爆発、とどめは尖閣問題により過去のものとなってしまった。しかし、日本へ中国観光客が押し寄せ、再び北海道が大注目されるようになっている。

復星集団(フォースン・グループ)は1992年に上海で設立され、2007年に親会社は香港証券取引所メインボードに上場している(復星国際 00656.HK)。
現在、復星集団(フォースン・グループ)は、中国を代表するコングロマリットの一つであり、2013年12月期の株主資本は396億人民元(日本円で約7642億円/19.3円換算)。

復星集団(フォースン・グループ)は、「中国におけるチャンスとグローバル・リソースの融合」を標榜するユニークな投資方式により、「中国の急成長にフォーカスし、保険ビジネスに基盤を置く優良投資グループ」となることをビジョンに掲げており、フォーブス誌が2014年に発表した世界の公開会社上位2000社のランキングで751位になっている。

 

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[ 2015年11月11日 ]
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