化血研 不正40年間 紫外線で古書類に偽造 全理事、辞任か降格処分
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同社には今年5月国の検査が入り、血液製剤「ノバクトM静注用500単位/1000単位/2000単位」において、製造工程が認可された工程で製造されておらず、さらに未承認の薬剤「ヘパリン」(血液凝固阻止剤)まで不正に添加していたとし、厚労省は6月18日に出荷停止処分に課していた。
9月9日、外部による第3者委員会を設置
11月2日、厚労省より例外的に「ノバクトM静注用500単位/1000単位/2000単位」について、出荷の認可を受けた。
当問題では、認可外の方式により製造していた期間が40年間に上り、一部製造記録の書類では、不正に製造していたことを隠蔽するため虚偽の製造記録書を作成、書類を古く見せかけるため紫外線を当て、古い書類に見せかけ、追加検査時に提出していたという。
12月2日行った記者会見で宮本理事長は、(自分も)気づいていたが見てみないふりをしてきた。この責任は大きく、理事長である自分をはじめ、全理事が辞職や降格したうえで、外部から人を招き、新体制で再発防止に全力で取り組んでいきたい」と述べ、同日辞任した。
以上、
認可を逸脱した製造は現場責任者の責任であり、歴代の現場責任者も処分する必要があろう。これは、刑事事件ではないのか・・・。
化血研 第3者委員会の報告書(要約版)
化血研の全理事 処分
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理事の内部処分は12月2日付実行
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理事長
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宮本誠二
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辞任し、退職慰労金全額返上
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副理事長
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横井公一
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副理事長を辞職(理事に降格)
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常務理事
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千北一興
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辞任し、退職慰労金全額返上
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常務理事
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城野洋一郎
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常務理事を辞職(理事に降格)
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理事
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中川 孝
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辞任(職員に降格)
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理事
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松田啓二
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辞任(職員に降格)
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理事
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本田 隆
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辞任(職員に降格)
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理事
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菅原敬信
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辞任(職員に降格)
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理事
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緒方洋一
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辞任し、退職慰労金全額返上
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前監事
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中垣智弘
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退職慰労金全額返上
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名誉理事長・名誉所長
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船津昭信
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名誉職の辞任
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[ 2015年12月 3日 ]
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