アイコン インドネシア海軍 中国漁船を拿捕 FEZ内違法操業 また爆破か

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中国船爆破インドネシア海軍は30日、南シナ海のナトゥナ諸島沖で違法操業していた疑いで27日に中国の漁船を拿捕したと発表した。
漁船は沿岸へえい航され、中国人乗組員8人が拘束された。
 これに対し中国政府は同日、この漁船は合法的に操業していたと反論。南シナ海の南西端にあるナトゥナ諸島沖では、2010年と2013年にもインドネシア軍が中国漁船を拿捕、これに対して中国軍は武装艦を派遣して中国漁船を奪い返した。
中国政権は、ナトゥナ諸島はインドネシアに主権があるとしながら、ナトゥナ諸島にかかわるFEZは、中国が南シナ海全域を中国の領域だとする九段線と一部領域が重なり合っている。
ただ、インドネシアは、九段線内を中国の領海と認めているものでもない。

中国外務省の華春瑩報道官は「中国の漁業関係者らは、該当する海域で通常の操業を行っていた。この件についてインドネシアに対し、厳しく抗議した」と述べた。
しかしインドネシア海軍の司令官は、漁船内から見つかった漁具から、この船が違法操業を行っていた『疑いは濃厚』だ」と語った。

これまで、中国漁船を数多く拿捕しているインドネシア海軍、中国と問題が拗れないように、拿捕した漁船を早々に爆破処理している(すっきり)。
インドネシアを領海で敵に回したくない中国、現ジョコウ政権はメガワティ元首相が党首の闘争民主党出身、メガワティ政権は外交では中国寄りの政権運営を行ったことで知られる。
南シナ海でベトナムやフィリピンと対立する中国、インドネシアのジョコウ政権とは争いたくないのが本音だろう。中国外務省の抗議は国内向けのパフォーマンスだろう。
インドネシア海軍は中国漁船を海上でまた爆破処理するのだろうか。

ジョコウ大統領がこうした拿捕漁船を中国側と政治決着させようとするならば、一枚岩ではない与党や国民から大批判を受けることになる。スカルノ大統領の娘である権力欲の塊であるメガワティと異なり、ジョコウは貧乏人育ちで清廉潔白、メガワティ主導で動いたインドネシア新幹線のような政治決着をする人物でもない。

メガワティも党首が自分だからとジョコウが嫌うことまでさせるわけにはいかない。メガワティの娘が政権の閣僚に入っており、当然、メガワティは娘を近い将来、大統領にしたい思惑がある。国民、特に若い世代に絶大な人気を誇るジョコウから嫌われたくないのか実情だろう。

ナトゥナ諸島の南端には世界最大級のガス田が存在する。そうしたことから当諸島には空軍や海軍基地があり、数千名の軍隊が常駐している。

 

[ 2016年5月31日 ]
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